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街道の名勝 ~唐沢の滝~
- 2018/03/21(Wed) -
遠くからでもわかる

濁河温泉付近の滝巡りの後、下呂温泉への長く細い道を行くのが億劫で、
御嶽山の北側をぐるっと回って開田高原方面へ抜けることにした。
こちらはほぼ二車線道路で運転も楽ちん。
高度感のある快走路を抜けて、木曽の唐沢の滝へたどり着くことができた。

滝へ向かう道

案内板によると元々は落差135メートルの滝だったが、
上流に道路を作ったため、現在は100メートルの滝になったという。
なかなか大きな滝で、手軽に訪れることができるので、
観光客がふらっとやってくることも多い。
この日も滝へ向かう道に普段着の2人組みが滝見を終えて戻ってくるところだった。
滝へは5分もあればたどり着くが、
遊歩道というより登山道というような道なので、
それなりの靴を履いて行った方がよいと思う。

DSC01292.jpg

さて、ほどなく滝に近づいて、木々の間から水の流れが大きく見えてきた。
少々木々に囲まれて視界は悪いがなかなかの迫力。

DSC01312.jpg

道は滝の正面を横切るように続いている。
正面に出ると撮影に精を出すおじいさん。
どうあがいても写真に入ってしまうので、仕方なしに大きさ比較に使わせてもらう。
うーん、100メートルか?
どう見てもせいぜい50メートルぐらいにしか見えない。

全景

もう少し近づいてみる。
だが、近づけば近づくほど滝はだんだん小さく見えてくる。
こりゃ遠望が一番迫力があったかもしれない。

DSC01318.jpg

おじいさんの前を失礼して、少しだけ直下から見上げてみるが、
今度は緑に阻まれて視界が悪い。
なんとも撮影の難しい滝だ・・・。

ここはかつて飛騨街道の通り道で、唐沢の滝は名勝の一つとして数えられていたが、
街道沿いというのが災いしたのだろうか、
上流を道路に切り取られて小さくなってしまった。
落差100メートルというのもまたざっくりとした標記で、
100メートルぐらいあるような大きな滝と言うような表現なのだろうか。

良い滝なんだが、ちょっと過大評価されすぎかなと・・・。




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流木たちの終着地 ~材木滝~
- 2018/02/25(Sun) -
高原の空

濁河温泉街から少し下ってわき道に入ったところにあるスポーツレクリエーションセンター。
標高1700m地点にあるため、陸上などの高地トレーニングとして使われる場所である。
で、私はアスリートを横目に滝巡り。

入口の看板

スポーツレクリエーションセンターの入り口近くに、遊歩道がある。
材木滝と呼ばれる濁河川支流にかかる滝へと降りる場所だ。
施設の周りは高原という感じで、川や滝のイメージはないのだが、
ひとたび森に踏み込めば幾筋もの川が流れ、御嶽山の溶岩流が
大小さまざまな滝を作り出している。
下呂市の小坂と呼ばれるこの一帯は、日本一たくさん滝がある場所ともいわれているのだ。

ウサギがお出迎え

遊歩道を歩くとさっそくウサギがお出迎え。
こちらの姿を見てすぐに逃げ去ってしまった。
やはり人口の施設が近くにあるとはいえ、森の中は自然の領域。
熊の出没も確認される地域であり、ウサギを見て熊鈴もあわてて準備することにする。

少々荒れた道

遊歩道は少々荒れている。
進む道上にも蜘蛛の巣が沢山張られていて、
途中で棒切れを拾って蜘蛛の巣を払いながら進まなければならない。
蜘蛛の巣があるということはあまり人が訪れていないのだろう、
遊歩道は整備されているものの、人に踏み固められていない分、
草などが生えだしてきている。

ここから下り

看板から材木滝までは約1kmといったところだが、後半は川まで降りていくので、
ほとんどが下り坂になる。
それなりに急斜面の部分もあるので、なかなか体力を使う。
標高が高く夏でも気温は低いが、折り返しの登りで汗だくになってしまった。

ようやく見えてきた

最後の300mはずっと下り坂で少々厳しい道だったが、
ようやく見下ろす先に滝が見えてきた。

緑の中の白いしぶき

もう少し降りると滝の姿がはっきり見えてくる。
道は材木滝のちょうど横に降りてくる道で、川より先に滝が見えてくる感じだ。
なかなか豪快に落ちる滝で、水飛沫しか見えない。

温泉湧出地

滝のすぐ手前には不思議な苔に覆われた場所がある。
そして近づくとほんのり漂う硫黄の匂い。
どうもここから温泉が湧きだしているようなのだ。
温泉を見ながら滝見というほど湧いてはいないが、
温泉成分がこの硫黄の岩を作り出したのだろうか。
ここだけ明らかに岩の質が違う。

水飛沫

温泉湧出地を横目に進む。
最後は鎖のかかった急坂で足場が悪いので慎重に川まで降りると、
目の前には豪快に落ちる滝。
水飛沫が激しく正面に回り込めないので、
横から隠れながら撮影。
滝の向こう側にも温泉が湧いてきているような、
色の変わっている部分がある。
仙人滝、緋の滝もそうだが、このあたり一帯は至る所から温泉が湧いているのだろう。
やはり御嶽山の火山のパワーを感じざるを得ない。

材木の残骸

滝壺のすぐ下流には流木の残骸が積み重なっている。
滝から叩き落された流木がここへ溜まっているのだろうか。
この流木から材木滝という名前がつけられたのかもしれない。

ほとばしる滝

頑張って正面に回り込むが、ほとばしる水飛沫によってあっという間にずぶ濡れになってしまう。
支流とはいえそこそこの川幅がある川が突然滝になって落ちているのだ。
まさに火山によってできた滝で、川が突然溶岩流によってせき止められてできたのだろう。
年月をかけて岩を削った感じはなく、溶岩が冷え固まったゴツゴツした岩の上を
水が暴れながら落ちている、そんな感じだ。

信仰の対象となっている御嶽山
その山を登ることなく、エネルギーを感じる。
その自然の偉大さを感じる滝巡りとなった。



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緋色の秘境 ~緋の滝~
- 2018/01/19(Fri) -
仙人の滝の次は緋の滝に向かう。
一度駐車場に戻って、少し下ったところに市営露天風呂があるので
そこの駐車場に停めさせてもらう。

滝まで80m

駐車場の隣に滝見歩道の入り口があり、滝まではわずか80メートル。
これは楽勝だと思っていた。

すぐに到着

濡れた木道は少々滑りやすいので気を付けながら進む。
それでもすぐに展望台までたどり着いた。

木々の間から

木々の間から白いしぶきを上げながらまっすぐ落ちる滝。
森の木々を切り裂くように轟音を響かせる姿はなかなかのもの。
ただこの滝の名前のもとになった緋色の景色は見ることができない。

よく見えない

少し角度を変えてみるものの、今度は滝壺が見えず、
どうも消化不良。
もうちょっと近づけないものかとあたりを見回すと、
少し降りたところにも気の柵があるのに気が付いた。
もしやそこにも展望台があるのでは。
ただそこに降りていく道がない…。

隠し通路

少し滝見歩道へ戻ったところに怪しい草むらがあった。
熊笹の間を抜けられそうな空間がある。
おそらくここが下の展望台へ続く道に違いない。

急斜面

草をかき分けながら抜けると、やはり下へ降りる道が現れた。
木の手すりの残骸のようなものがある。
かつては階段があったのかもしれないが、使われないまま
いつの間にか埋もれてしまったのだろう。

かなりの急斜面だが、ここなら何とか降りることができるだろう。

突破

この斜面、思っていた以上に厳しい。
足元は腐葉土のようになっていて、斜面に踏み込むと土ごとずるっと滑ってしまう。
それでも何とか慎重に降りて突破。
見上げてみるとなかなか険しい道。
あまり一般の人にはお勧めできない道だった。

ベストポジション

さて、やはりこの展望所がベストポジション。
先ほどとは違ってここからなら緋の滝の全景を見渡すことができる。
滝壺の水は濁河温泉の名前の通り白く濁っていて、
水に温泉成分が混ざっていることがわかる。

赤き滝壺

その温泉成分が岩に付着したのだろう。
滝壺の周りの岩は赤褐色に染まっていて、これぞまさに緋の滝
超お手軽滝のはずだったが、緋の滝の真の姿を見るためには、
険しい道のりを突破する必要があったのだ。

緑の中の落ち口

ツルツルになった岩肌を滑り落ちていく白い水。
この水が下流側にもたくさんの滝を作っていて、
この辺りは日本一の滝のメッカとなっているのだ。



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大地の息吹 ~仙人滝~
- 2018/01/08(Mon) -
御嶽山がちらりと見える

濁河温泉街へ向かって車を走らせる。
下呂温泉から小坂の滝巡りの拠点「道の駅はなもも」を経由して、
ひたすらくねくねの山道を登っていく。
標高1800メートル、御嶽山の七合目にある温泉は
自家用車でたどり着くことができる温泉としては日本最高所に位置する。

途中、雲に覆われた御嶽山の姿がちらりと見えた。
2014年の噴火の爪痕の痕跡などなかったかのように、
その雄大な姿を見せてくれていた。

御嶽山の登山口から

御嶽山登山までの時間も体力もないので、
この日は途中の仙人滝を目的地とする。
温泉街を通り抜け、登山口の駐車場に車を停めた。
仙人滝へはこの川を渡るところからスタートする。

橋の上からちらりと白糸の滝

橋を渡る途中、右側下流側にちらりと別の滝の姿が見えた。
おそらく白糸の滝だろう、濁河温泉の道路脇に落ちる小さな滝で、
帰り道にでも寄ってみることにしよう。

まずは登山道を歩く

仙人滝へは御嶽山への登山道を歩くことになる。
神聖な山として数々の信仰を集める御嶽山だが、
一歩足を踏み入れると、力強く生える緑と時折感じる硫黄の匂いに、
生命の息吹を感じる。
この独特な雰囲気が神格化されるゆえんなのかもしれない。

すぐに分岐

5分も歩けば道は分岐して、山頂への道と仙人滝へと別れることになる。
左へ進むと緩やかに下り坂となって、川沿いへと降りていく。
こちらの道は人気がないのだろうか、
蜘蛛の巣が沢山残ってて、油断すると蜘蛛の巣に絡めとられてしまう。

川に降りてくる

川が見えてきた。
白いしぶきをあげながら緑の中を流れていく水はとても綺麗だが、
川に近づくにつれて硫黄の匂いが強くなってくる。
御嶽山が今も生きている火山ということを否が応でも感じさせられる。

苔むした川

川の石には苔がびっしりと生えていて、
赤い岩とのコントラストが美しい。
硫黄などのミネラルが豊富なことが影響しているのだろうか、
苔を中心とした緑がとても生き生きと育っているような気がする。

赤い岩肌

ほどなく緑の中から仙人滝が姿を現した赤い岩肌に白い髭を下したような
まさに仙人の風貌をした滝。
御嶽山の豊かな緑に抱かれた神秘的な滝だった。

隣の湧き水

滝の右岸には湧き水が小さな滝となって流れ出ている。
これも豊かな自然が生み出した産物であろう。

硫黄のにおいが漂ってくる

滝に近づくにつれて硫黄の匂いが強くなってくる。
水に温泉の成分が混ざっているのだろう、
しぶきを受けた滝壺付近の岩は赤褐色に染められている。

岩肌を伝う流れも良い

赤い岩肌を伝う水もまた魅力的。
水の流れが何人もの白髪の仙人を浮かびがらせる。

美しい流れ

御嶽山の山懐深くで出会った滝は、
大地の生命力を感じる滝だった。
この滝前の空間は視覚、聴覚、嗅覚を奪い去るまるで別世界。
しばらくここに立ち尽くし、見入るばかりであった。


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巨神兵の眠る場所 ~巌立峡~
- 2017/12/03(Sun) -
でかい岩

あかがねとよ唐谷滝に行くための拠点ともいえる巌立峡
大きな駐車場があり、ここから歩いて唐谷滝へ行くコースもあるのだが、
たどり着いた時間が遅かったので、
先にダートの林道を車で進んで見終わっている。

とにかく駐車場の目の前にそびえる巨大な岩に目を奪われる。
大きな巨神兵がこの地で永遠の眠りについたかのような、
巨大な岩壁で、壁面もいびつな形をしていて、
すこし禍々しいオーラも発しているかのようだ。

パワースポット

この岩の壁面は溶岩流の断面で、もともと溶岩が流れて冷え固まったところに、
川の流れが削り続け断面が露出したものだという。
溶岩流の断面としては日本最大のものだということだ。

岩の上には木々が林立し、入り組んだ崖には鳥たちが飛び交っていて、
なんだか生命の息吹が感じられる場所である。

上流へ歩いていく

この巌立を横目に川の上流へ遊歩道が続いている。
この先が唐谷滝あかがねとよにも続いているのだが、
先に車で訪れているので、とりあえずすぐ近くにある三つ滝まで行くことにする。

奥に滝が見えてくる

この日は雨が断続的に豪雨になるような天気で、
川の水もかなりの水量で、白いしぶきをあげながら流れている。
湿気に包まれた木々の向こうにひと際しぶきを上げる滝が落ちている。
あれが三つ滝だ。

三つ滝

滝に近づくにつれて両側の崖が迫ってくる。
狭い空間に水蒸気が集まり、霧のように靄が立ち込めてくる。

深い谷に激しくこだまする爆音

滝の近くまで来ると、両側が切り立った谷底のようになっている。
そのため滝の音が谷にこだまして、爆音が響き渡っている。
もともと水量はかなり増えているので、音と激しい流れは怖いくらいだ。

三段の滝で三ツ滝

三つ滝はその名の通り三段の滝なのだが、
あまりスペースがないので写真ですべてを一緒に収めるのは難しい。
とにかく崖に遊歩道の通路が設置してあり、
滝を見下ろすように見ることができるのだが、
爆音と水の激しさに手すりが付いているとはいえ、
水に引き込まれるかのような恐怖を覚える。

不動明王

爆音で後ろに人が来ても気づかないのだが、
ふと気配を感じて後ろを振り向くと、そこには不動明王が鎮座していた。
なんとなく感じていた生命の気配は、なるほどこの不動明王だったということか。


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