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消える川 ~識蘆の滝~
- 2009/05/10(Sun) -
永源寺ダムの北側に、お手軽に行けるという滝があるというので、
早速訪れることにした。

識蘆の滝という名前で、
室町時代の武将小倉実澄が
この地に識蘆庵という庵を設けたのに由来するらしい。

川へ降りる

滝の降り口には車を数台停められる駐車場があり、
そこから滝へと続く遊歩道が設置されている。
駐車場から道を降りていくと、すぐに川の流れが見えてきた。

川に根を洗われた木

ちょうど降りてきた所に、
根を水に洗われた木が見えてきた。
川の水量が増えれば根の部分にも水が
流れているのだろう。
むき出しになった根が痛々しいが、
枝から生い茂る葉はとてもみずみずしく元気だ。

程なく識呂の滝へ到着

そこから上流へ向かって歩く。
砂防用の堤防を越えて程なく、識蘆の滝の姿が見えてきた。

両サイドが次第に切り立ってきて、
森の奥深くに迷い込んだような雰囲気になってくる。

識呂の滝

二段になった滝で、1段目と2段目の流れる方向が違う
少し変わった滝である。
滝の落差はさほど無いが、
グリーンの広い滝壺が美しい。
滝と一緒に冷たい風が吹き付けてきて、
ひんやりとした空気に包まれる。
夏にでも来ればさぞかし良い涼み場所になるだろう。


ひとしきり滝のマイナスイオンを堪能して、
その場を後にすることにした。


川が消えている

滝壺からあふれ出た水は渓流となり、
さわやかな水音となり下流へと流れていく。
そして、次第に流れは小さくなり、川は枯れて
ガレ場へと風景が変わっていく・・・

あれ・・・
ふと気づいて立ち止まってしまった。
なぜ川が無くなってしまったのだろうか。
あれだけたくさんの水をたたえていた滝壺があり、
滝の水量もそれなりものがあったはずだ。

少し引き返してみて川の流れを確認した。
やはり、川の流れが無くなっている。

最初は踏み込めないほどの深さであったが、
最後は水たまり程の浅さになり、
やがて岩の隙間に消えていく。
しかも、最後の最後まで水の流れはしっかりとある。
とすれば、この川は地下へと続いているのだろう。
一度、地表に出た地下の川は、
ここで再び地下へと帰って行っているのだ。
なんとも、不思議な川である。

もしかすると、地下には地上の世界よりも多くの川が流れているのでは、
などと自然の神秘に想いを馳せながら、
水のない川を歩いていると、
再びあることに気がついた。


上から水の流れる音が

水の流れる音がする。
川は地下へと潜って水はなくなっているのに、
川の流れる音、しかもかなり激しく流れる音だ。

どこから聞こえてくるのだろう。
それはどうもかなり上の方から聞こえてくるようだ。

この崖の上・・・?

その水音の正体を確認すべく、
木の根っこをつかんで、この崖をよじ登ってみることにした。

しかしこの時はまだ、秘境探検史上、最難関の場所を挑む事になるとは
思ってもいなかった・・・。

滝影発見

あった!
急斜面の上流に、もう一つの滝影を発見!
写真ではわかりにくいが、
緑の木々の隙間から岩肌を滑り落ちる水の流れが確認できる。

しかも先ほどの川が消えているのと同様、
下の方まで水が流れてきていない。
やはりどこかで伏流となって地下へと流れが潜り込んでいるのだろう。

まぼろしの第二識蘆の滝
その発見に少し興奮して、この危険なガレ場に挑むことにした。

この斜面、見た目以上に危険だと分かったのは、
しばらく登りだしてからだった。

そもそも斜面が崩落してできたような場所で、
登っているさなかから岩がゴロゴロと転がっていく。
岩に足をかけて上に登ろうとするのだが、
体重のかけた足がずるずると滑っていき、
踏み台にした岩がそのまま転がって落ちていく。
手をかけた岩が転がり落ち、足にあたってそのまま足を
持って行きそうになる。
このガレ場は少しの衝撃でさらに崩れてきそうな場所だったのだ。

なんとか生えている木にしがみつきながら、
上へ上へと登り、時間がかかったものの、
何とかこのまぼろしの滝へとたどり着いた。

第二識呂の滝

下流へと水が流れてこない、まぼろしの第二識蘆の滝
こんな滝があるという情報はまだ聞いたことがない。

秘境探検と銘打って色々と秘境スポットを歩いてきたが、
何より感動するのは、こういう予定外の発見をした時だ。

滝としてはさほど迫力のあるものではないが、
落差はまだ木々の奧まで続いているようで、
それなりのものかもしれない。

それより特筆すべき事は、
この滝は流れの途中で地中へと姿を消してしまっていることだ。

やはり岩間に消えゆく

岩肌からガレ場へと水が流れていき、
岩の隙間へとしみこむように消えて行っている。
滝がその途中で姿を消すなんて事は初めて見た。

これだけの水をしみこませてしまう地面も、
来る途中の足場のもろさを見れば納得させられる気がした。


帰りもこのガレ場を降りていかなければならない。
慎重にしっかりとした足場を選びながら降りていくが、
体重を預けた瞬間に、ずるずるとあり地獄のように
崖下へ滑り落ちていってしまう。
自分の体重が引き金となり、
そのまま崖崩れになって落ちていってしまわないか
かなりの恐怖感だったが、なんとか下まで戻ってくることはできた。

思い返せば、秘境探検の最大の難所であったことは間違いない。
さほどの距離ではないものの、決してお手軽では無いので、
簡単な気持ちで行かないことを望む。


堤防の下から流れ出ていた

帰路、おそらく砂防用であろう堤防の下から、
水が流れ出ていた。
行きには気にもかけていなかったのだが、
この堤防の上には水の流れは全く無い。

とすると、これは先ほど地中に潜ってしまった水の流れが、
ここから再び湧きだしているに違いない。

天然のフィルターを通ってきた水は、
とても美しく深いグリーンに透きとおって煌めいていた。


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コメント
- すごーい -

本当に秘境ですね、危ない感じも伝わってきました。お疲れ様でした。うーん、この場所はたまりませんねぇ、美しくて不思議で内緒で…読んでて羨ましいです。さすが秘境プロ。お見事です。
2009/06/30 03:20  | URL | SOUP #GhMHlou2[ 編集] |  ▲ top

- Re: すごーい -

いつも見に来てくれてありがとうございます。

初めて行く場所は、色々と新しい発見があって楽しいですよ。
ちょっとスリルもあって、どきどき感も味わえます。

そんな思いがけない発見があると、
なかなか秘境探しはやめられませんね~。
2009/06/30 23:50  | URL | 蔵六 #-[ 編集] |  ▲ top

- お疲れさまでした -

初めまして、時折拝見させていただいてます。地図に記載されていない場所や、まだ知られていない場所とかって、まだまだ沢山あるんですね、かなり危険が伴うみたいですが(> <)キレイな景色をいつもありがとうございます。滝や渓谷美が好きで、初心者の私でも行けそうな場所があれば、参考にさせてもらおうと思っています。天川村の六角岩の近くで、私も川の終点を見た事があります。不思議ですよね。また、キレイな景色見せていただけるの楽しみにしています
2010/07/08 10:51  | URL | calmsea #-[ 編集] |  ▲ top

- Re: お疲れさまでした -

いや、こういうコメントはありがたいです。
もう少し更新スピードを上げたいのですがね…。

天川村の六角岩ですか。
最近、パワースポットブームで有名になって来ましたかね。

どうも、水の綺麗な川というのは、
伏流を繰り返すことで、濁りが浄化されるのではないのかと
思ってきています。
だから、綺麗な川というのは、
途中で流れがもぐってしまったり、
再び湧き水として出てきたりするのでしょう。
推測ですが・・・

誰か詳しく教えてくれる人はいませんかね?
2010/07/17 19:18  | URL | 蔵六 #-[ 編集] |  ▲ top


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