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水の楽園 〜スッカン沢〜
- 2019/01/23(Wed) -
おしらじの滝に行ったなら次はスッカン沢にも行かねばならない。
駐車場はおしらじの滝から5分も進んだところに別にある。
橋を降りて沢に降りていくと道路沿いとは思えない別世界。

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道は整備されているが、木々は原生林だろうか。
雑草と統一性のない樹木が生い茂っている。
あまり背丈の高い木がないので、木漏れ日がさんさんと降り注いでくる。

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川に近づいてみたが、スッカンブルーと称される青い水はまだ片鱗も見せていない。
透明感は強いが、ありふれた綺麗な渓流という感じだ。

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しかし奥へ進むにつれて、水は青白く染まっていく。
このスッカン沢全体が火山活動に伴ってできたカルデラの中にあり、
要は火山の成分が流れ込んでいるのである。
スッカン沢という一風変わった名前も、
飲むんとすっ辛いということから来ているらしい。

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川の水が一段と白くなるのが最初の見どころの一つ素廉の滝付近。
ここには対岸の至る所から水が流れ込み、
泡立つ水面が日の光を受けて白く輝くようだ。
滴り落ちる水が多いので、光が差し込めば虹も発生する。
川面に近づけそうだったので道を外れて行ってみると、
川の流れはまるで油絵のような景色になっていた。

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あまりにも美しい水面に目を奪われて、実際「素廉の滝」がどこにあるのか
よくわからなかったのだが、
この写真のあたりがそうなのだろう。
流れ込む流れが素廉の滝の一部なのだろうが、
対岸にもう少し滝らしい場所があるはずなのだが、
しっかり探すのを失念していた。

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素廉の滝よりも少し下流側の流れの方が数段美しく、
特にこの日は木漏れ日がスポットライトのように川面を照らして
素晴らしい景観を作り出していた。

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素廉の滝を超えたあたりからは絶景の連続といった感じ。
続いて現れるのは仁三郎の滝。
こちらは本流にかかっているので、水量もあって迫力もあるのだが、
注目すべきはその下流側。

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素廉の滝と同じように対岸の崖から水が玉すだれのように川へ降り注いでいる。
常に川へ雨が降っているみたいになっていて、
広範囲に湧き水が出ているという事だろう。
まさに水の楽園といった様相を呈してくる。

DSC06864.jpg

仁三郎の滝を越えると、谷は深くなり、遊歩道は川の流れから少し離れていく。
ただほどなく展望台らしき場所に到着。
おそらくここがスッカン沢の一番の核心部「雄飛の滝」だと思われるのだが・・・。

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展望台から見えるのは雄飛の滝の上部だけ。

DSC06758.jpg

おかしいなと思って下を見ると、もう少し下まで降りられるようだ。
展望台の横から道とは言えない踏み後のような場所を降りてみたのだが、
最後は絶壁に阻まれて川岸まで降りることはできない。
雄飛の滝から先は通行止めになっていると聞いていたので、
ここで引き返そうと思っていたのだが、最後がこれでは少々物足りない。

DSC06861.jpg

仕方ないので様子を見ながらもう少し道を進むと、
道は川の近くまで降りて行って、橋を渡るルートに。
ここから川岸を戻れば雄飛の滝に行けるのでは、
と思っていたら朽ちかけた看板も発見。
一度雄飛の滝を通り過ぎてから、下流から回り込むのが正解だったようだ。

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ここからのルートがまさに秘境感満載のぞくぞくするスポットの連続だった。
少し荒れた道を進むとまさにスッカンブルーと呼べる青白い滝壺が目の前に飛び込んでくる。
滝と呼べるほど落差はないが、滝壺状に水が溜まっていて、
深さのある水たまりの色は絵の具をとかしたような水色。

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そこから川横の道をさかのぼると、せり出した崖が現れる。
緑に覆われた崖からは、水が染み出してきて、
川へと水滴を垂らす。

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近づいてみると天然のシャワーとなって水が降り注いでいる。

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シャワーが川に降り注いで、白い水をさらに白い水飛沫に変える。
なんて水の豊富な谷だろうか。
絶壁の迫力に水と緑も相まって、圧巻の景観。

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崖を過ぎるとすぐに雄飛の滝
ちょうど展望台の真下にたどり着いた。
滝前は上から見てわかってはいたが、
多数のカメラマンが三脚をセットして陣取っている。
カメラマンを集める理由は、滝の姿を見る前からすぐに分かった。
滝の水飛沫に光が当たり光芒を生み出すのだ。

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光芒で有名な滝というのはあまり調べていなかったのだが、
ちょうど訪れたタイミングも良く、細い谷の真上から光が差し込み、
うまい具合に光芒が現れていた。
日が傾くと光が谷の下まで差し込まないので、正午前後がベストタイミングだろうか。
特にそこを狙ったわけではなく、旅のタイミングでこの時間になったのが
とてもラッキーだった。

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光芒の滝は実際初めての経験。
確かにカメラマンを魅了するのも理解できる。
ずらっと三脚が並んでいるのでゆっくりと撮影はできなかったのだが、
少し隙間から手を伸ばして撮影させてもらった。

光芒、虹、スッカンブルーに水が滴る絶壁。
なんともみどころの多い沢だろうか。

すっかりスッカン沢に魅了され、大満足の散策だった。


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