ゲゲゲの池 〜沢ノ池〜
京都市右京区。有名な竜安寺の少し北の何もない山中に、
ぽつんと池がある。
地図でここを見つけて、いったい何だろうと思って調べてみると、
どうも江戸時代に造られたため池と言うことらしかった。
この沢ノ池は、ちょうど京都市北部の山歩きルートに位置しているため、
登山愛好家の間では、わりと有名な場所だそうだ。
とりあえず、沢ノ池まで小さな道があることを確認して、
その何もない池を目指して車を走らせた。

この辺りは、有名な北山杉のメッカ。
道路の周りには、立派な北山杉がそびえ立っている。
しかし、メイン道路から外れ、沢ノ池に向かう林道へ入ると、
細く荒れた悪路となってしまう。
調子に乗って飛ばしてしまうと、途中の道路に転がっている石ころに
乗り上げてしまうおそれがあるので要注意である。
しばらく進むと、予期せず菩提滝という優美な滝を見つけることができた。

道路脇に流れる菩提川。それに架かる菩提滝。
道路からはちょうど陰になっており、
注意していないと見落としてしまうかもしれない。
京都にはあまり大きな滝はない。
府の北の方へ行けば、金引の滝や今福の滝があるが、
こと京都市内で言うと皆無に近いだろう。
この菩提滝は京都市内にある貴重な滝。
しかも周りを緑と岩に囲まれて、水が白く一筋の光となって流れ落ちる様は、
京都らしい侘びと寂びを兼ね備えて滝である。
この予定外の発見を楽しんだ後、本来の目的である沢ノ池に向かう。
道は相変わらずの悪路。
前からすれ違う車が来ないだけ助かる。
この冬の寒い日に、何もない池に訪れる物好きはそうもいないのだろう。
やがて舗装路はとぎれ、ダートになった辺りで
ようやく沢ノ池。
地図で見るよりかなり大変な道程だった。
車を降りて池の方へ歩いていくと、
そこには想像以上の素晴らしい綺麗な風景が広がっていた。

木々の間から見える水は、エメラルドグリーン。
いったいどうしてこんな色になるのだろうか。
湖岸まで出てみる。

緑色に濁っているかとおもえば、意外にも透明度は高い。
水底の砂が綺麗に見える。
しかし、水の中に魚はおろか水草も見ることができない。
生命の存在も感じられないほどの静寂の世界があった。

岸には美しい砂浜が続いている。
この風景、見覚えのある人もいるのではないだろうか。
この沢ノ池の砂浜は、よく映画やドラマの撮影に使われそうだ。
京都ならではの時代劇のワンシーンで使われるらしい。
時代劇の静かな決闘シーン、
サスペンスものの犯人の告白…
そんなシーンが似合いそうだ。
そして、実は実写版「ゲゲゲの鬼太郎」の鬼太郎ハウスは
ここに造られたのだ。
たしかに民家はおろか人工物すらないこの沢ノ池の周辺は、
日が落ちて月明かりだけの世界になると
妖怪でも出てきそうな、人外の雰囲気がある。

青い空、碧い水。
ただそれしかない。
水面はひたすらに静かで、時折吹く陰に揺れるだけである。
誰もいない砂浜を歩いても、
ざくっざくっ…と自分の足音しか聞こえない。
耳が痛くなるような静寂の世界である。
京都市街地のすぐ近くにありながら、
この何も無い秘境の地「沢ノ池」
これから先も何も無い場所であって欲しい。
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ぽつんと池がある。
地図でここを見つけて、いったい何だろうと思って調べてみると、
どうも江戸時代に造られたため池と言うことらしかった。
この沢ノ池は、ちょうど京都市北部の山歩きルートに位置しているため、
登山愛好家の間では、わりと有名な場所だそうだ。
とりあえず、沢ノ池まで小さな道があることを確認して、
その何もない池を目指して車を走らせた。

この辺りは、有名な北山杉のメッカ。
道路の周りには、立派な北山杉がそびえ立っている。
しかし、メイン道路から外れ、沢ノ池に向かう林道へ入ると、
細く荒れた悪路となってしまう。
調子に乗って飛ばしてしまうと、途中の道路に転がっている石ころに
乗り上げてしまうおそれがあるので要注意である。
しばらく進むと、予期せず菩提滝という優美な滝を見つけることができた。

道路脇に流れる菩提川。それに架かる菩提滝。
道路からはちょうど陰になっており、
注意していないと見落としてしまうかもしれない。
京都にはあまり大きな滝はない。
府の北の方へ行けば、金引の滝や今福の滝があるが、
こと京都市内で言うと皆無に近いだろう。
この菩提滝は京都市内にある貴重な滝。
しかも周りを緑と岩に囲まれて、水が白く一筋の光となって流れ落ちる様は、
京都らしい侘びと寂びを兼ね備えて滝である。
この予定外の発見を楽しんだ後、本来の目的である沢ノ池に向かう。
道は相変わらずの悪路。
前からすれ違う車が来ないだけ助かる。
この冬の寒い日に、何もない池に訪れる物好きはそうもいないのだろう。
やがて舗装路はとぎれ、ダートになった辺りで
ようやく沢ノ池。
地図で見るよりかなり大変な道程だった。
車を降りて池の方へ歩いていくと、
そこには想像以上の素晴らしい綺麗な風景が広がっていた。

木々の間から見える水は、エメラルドグリーン。
いったいどうしてこんな色になるのだろうか。
湖岸まで出てみる。

緑色に濁っているかとおもえば、意外にも透明度は高い。
水底の砂が綺麗に見える。
しかし、水の中に魚はおろか水草も見ることができない。
生命の存在も感じられないほどの静寂の世界があった。

岸には美しい砂浜が続いている。
この風景、見覚えのある人もいるのではないだろうか。
この沢ノ池の砂浜は、よく映画やドラマの撮影に使われそうだ。
京都ならではの時代劇のワンシーンで使われるらしい。
時代劇の静かな決闘シーン、
サスペンスものの犯人の告白…
そんなシーンが似合いそうだ。
そして、実は実写版「ゲゲゲの鬼太郎」の鬼太郎ハウスは
ここに造られたのだ。
たしかに民家はおろか人工物すらないこの沢ノ池の周辺は、
日が落ちて月明かりだけの世界になると
妖怪でも出てきそうな、人外の雰囲気がある。

青い空、碧い水。
ただそれしかない。
水面はひたすらに静かで、時折吹く陰に揺れるだけである。
誰もいない砂浜を歩いても、
ざくっざくっ…と自分の足音しか聞こえない。
耳が痛くなるような静寂の世界である。
京都市街地のすぐ近くにありながら、
この何も無い秘境の地「沢ノ池」
これから先も何も無い場所であって欲しい。
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タグ : 沢ノ池
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