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天然の城塞 〜船上山・千丈滝〜
- 2016/07/19(Tue) -
船上山と千丈滝

鳥取県琴浦町の船上山は大山、三徳山と並んで伯耆の山岳霊場の一つに数えられ、
古来より信仰の対象になっている山である。
また、かつて後醍醐天皇が隠岐に流された後、
本土に戻って幕府軍と戦ったのがこの地で、
何かと歴史に登場する山なのである。
山頂付近は屏風岩と言われる100mほどの断崖絶壁で、
後醍醐天皇の時代には山頂に行宮も建てられていた。
自然の城壁に支えられたまさに天然の要塞ともいうべき場所だろうか。

2つの滝

その船上山の断崖絶壁に2本の滝が落ちている。
水量が少ないので分かりにくいが、
巨大な2本の滝は遠目からもそのすさまじい落差を視認できる。
千丈滝の雄滝、雌滝の2つ。
麓まで道路が続いているので、結構簡単にたどり着けるのではと思ってしまう。

滝上り口

麓の道路の駐車場に車を停めて、滝のぼり登山口へ向かう。
もう少し進むと船上山の登山口もあるのだが、
今回の目的は千丈滝の方なのでこちらのルートを選んだ。
これがのちのち裏目に出ることになる。

いきなり渡渉ポイント

しばらくは草原のような見晴らしの良いルートだが、
森に入るといきなり難所にたどり着く。
川にいたが並べているだけの渡渉ポイント。
川は浅いとはいえ、長靴がないと厳しいだろう。
板も不安定で足を乗せるとグラグラと揺れる。
それでも注意して渡りきるものの、ここから道を一瞬見失う。

あれ、道は?

あれ、道は…?
川を渡って瞬間、そこは自然の支配する場所。
まだ道路から100mも進んでいないのにこの状態だとは。

急斜面

あたりを見渡して目印のテープを発見するも、道は道でもけもの道レベル。
少々不安だが、滝は目の前だし、ここは突破しなければ。
写真ではさほどの斜面には見えないだろうが、
階段も何も付いていない斜面が続くのはかなりキツイ。
このルートはどうも観光ルートではないようだ。

地獄の尾根登り

踏み跡レベルの急斜面を登りきると尾根に出た。
本当、道のない山はこれほど進むのに苦労するものなのか…。
尾根に出ても道という感じはしない。
木の幹に虫除けのビニールを巻いているので、
人の手が入っていることが確認できるが、
それさえもなければ、ここが道だと認識することはできなかっただろう。
とりあえずビニールの木を目印に尾根道を進んで行くが、ここも急斜面。
もともとすぐにたどり着く気満々で来たものだから、
この急斜面の直登は骨が折れるし、心も折れそうになる。

岩がごろごろ

尾根道を登りきると下から見えた断崖の真下あたりに突き当たる。
歩いてきた方向は滝を正面から見て左側に逸れて行ったので、
突き当たりを右に進めば滝方向だろう。
ここも道らしいものはないのだが、ときおり見えるテープを頼りに、
今度は崖の下の道を横に進む。
ルートは石がゴロゴロと転がった上を歩いていく感じで、
これが崖の上から落ちてきたものだと考えると、
頭上から今にも落石がないか君が悪くなってくる。
ただ、今までの急斜面直登に比べれば、
アップダウンは少ないのでまだ体力的には楽ではある。
体力と精神力の両方が必要になるところは、さすが霊場というべきか。

到着

入山から40分ぐらいかかっただろうか、
やっと千丈滝の雄滝の姿が見えてきた。
水力に切り立った崖から落ちる滝にはちょっと感動。
2つ並んだ滝は長野県の米子大瀑布とよく似ているが、
こうして近くに来て見ても、米子大瀑布の不動滝とそっくりである。

絶景

近づいてみると水量はそれほど多くはないものの、迫力は十分。
遠望で見たときは水量が少なくてちょっとしょぼいなぁとい感じだったが、
目の前に立ってみると空中で粒状になった水が
地面に激しく叩きつけられているのがよく分かる。

中国一

何しろこの大絶壁から落ちる滝が圧巻である。
中国地方一と言っても過言ではないかもしれない。
全部回ったわけではないが…

千丈滝の雄滝の落差は109m。
おお、米子大瀑布より落差があるではないか。
上の方は斜瀑になっているから下からは見えず、
見えているのは全体の半分ぐらいだろう。

大絶壁

滝下の素晴らしい場所にずっと居座っていたいのだが、
やはり断崖絶壁の直下というのは落石が多くて気持ちが悪い。
確かに滝下は大小様々な石がゴロゴロと転がっていて、
これらはおそらく上から降ってきたと思われる。
小さな石でも100mの頭上から降ってくれば、殺人凶器になること間違いない。

まだまだ悪路は続く

雄滝の下を抜け川を渡って崖伝いに進む。
急斜面を横にトラバースしているような感じだ。
しばらく同じように悪路が続くが、
雌滝に到着するまではさほど時間はかからなかった。

今度は雌滝

木々の隙間から現れた雌滝は、雄滝と打って変わって、
幅広く広がりながら黒い岩肌をつたって落ちてくる優しい感じの滝。
雌滝という名前の通り、女性的な雰囲気がある。

これも素晴らしい

いや、これも素晴らしい。
雄滝のような迫力はないが、岩の上に飛沫を飛ばしながら落ちていく水の流れが
白く輝いて美しい。
あたりが木々に囲まれて暗いせいか、その美しさが際立ってくる。

空

滝に明るさを合わせると空が白く飛んでしまうので、
少し暗めに撮影してみると、
空に開いた穴から滝が落ちてくるような感じに見えてくる。

岩盤全体に広がる

こちらの雌滝の落差は90m。これもまた滝下からは
全体の半分ぐらいしか見えていないのだろう。
苦労してここまで諦めずに来て良かった。
ここまで誰一人として出会うことはなかったが、
こんな素晴らしい滝を近くで見ないなんて本当にもったいないと思う。

屏風岩の下を通る

雌滝を抜けてさらに進むと、すぐに大きく視界が開けた。
おそらく遠望で見えていた屏風岩の真下に来たのだろう。
この辺りは木が無く、草だけの斜めの道。
道も斜めに傾いていて、転びでもしようものなら
100mぐらい下まで転がり落ちてしまうだろう。
眼下には船上ダムと先ほど停めた自分の車も小さく見えている。

振り返れば2本の滝

振り返れば先ほどの2本の滝。
少し離れると途端に迫力がなくなるのは水量がないゆえか。

千丈のぞきまで行く元気なく

しばらく進むと正面登山口の分岐に着いた。
ここから上に登っていけば屏風岩の頂上に出る。
そこには千丈のぞきと呼ばれる飛び出した崖の先から
千丈滝を遠望する恐怖の高所スポットがあるのだが、
船上山の切り立った城塞を直登するルートなので、かなりの急勾配。
朝に大山滝に寄り、船上山では予定外の急勾配で元気が無く、
千丈のぞきは諦めてまっすぐ進むことにした。

日本海まで見渡せる眺望どこまで・・・

そろそろ疲れてきたので山を降りたいのだが、
進めど進めど降りるルートは無く、見えていた自分の車も
かなり後ろの方になってしまった。
そんな自分の思いとは逆に、
日本海まで一望できる眺望はますます晴れ渡ってくる。

屏風岩の直下

この際、斜面を無理やり降りてしまおうか…
下に道路が見えているのでそんな気持ちにもなってしまう。
でも地図を見るとそろそろ降りるルートがあるはずなのだが。

急斜面直降

降りるルート発見!
え、でもこの斜面をまっすぐ降りるの!?
急斜面をほぼまっすぐ道らしきものがついている。
このまま斜面を横に進んでも別のところに降りれるようだが、
日も少し傾いてきたので早く帰りたい。
ちゃんと下まで道が続いてるんだろうな…と思いながら
斜面を下に降りることにした。

道は草がない分、砂利道という感じで、
降りると下がボロボロと崩れるのでスムーズに降りれない。
う〜、またルート選択を誤ったかも。
とりあえず時間をかけながらゆっくり降りていき、
なんとか下の道路にたどり着くことができた。

2時間半

船上山、なかなか攻略の難しい要塞だった。
ルートも目的地も見えているだけに油断をしてしまったのが、
苦労した要因だろう。
1時間もあれば往復できるだろうとタカをくくっていたのが、
実際は戻ってくるまで2時間半。
まあ、苦労した分だけ良いものを見れた感動は大きいということで、
これはこれで良しとしよう。

実はメインルートは先ほど降りた道に行かずに、
ひたすら斜面を横に進んだところにあったようだ。
そこには登山口の駐車場もあり、道も一番整備されている。
滝までもそこからなら高低差も少なくひたすら斜面を横に進めば
到着するという次第です。

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