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黒き穴の底へ ~蜻蛉の滝~
- 2008/01/03(Thu) -
蜻蛉の滝(せいれいのたき)は、吉野川の支流音無川にかかる美しい滝である。
吉野から大台ヶ原に向かう169号線の途中にこの滝はある。

蜻蛉とはトンボの事である。
雄略天皇がこの地を行幸した際、大きな虻が臂に喰いついた。
その時、どこからかトンボが飛んできてその虻を食い殺したという。
そのトンボの功を褒め称え、この滝の名前を「蜻蛉の滝」と名付けたという。

ちなみに雄略天皇とは、458年に政変によって即位し、
遠く朝鮮まで出兵して、高句麗とも戦ったと言われている
かなり好戦的な天皇だったらしい。

それよりも、そんな大昔、この吉野の奥深き地に
天皇が行幸する事の方が驚きである。
この吉野は古来より、何度も歴史に登場する場所であるが、
交通の便が悪く、今では山に囲まれた秘境の地になってしまった。

おそらくは、今より昔の方がずっと栄えていたのだろう。
西には高野山、南には熊野大峰、東には伊勢という信仰の対象となる聖地があり、
その地へ訪れる中継地点として、
多くの神社や伝承が残っている。

入り口の鳥居


この場所にも、滝に入り口には鳥居がある。
もっとも、これは現代になってから造られたものだろうが…

駐車場から蜻蛉の滝までは遊歩道が整備されており、
簡単に滝までたどり着くことができる。
階段を登ること約5分。早速、蜻蛉の滝が見えてくる。
滝見台

周りは木々に囲まれて、外界とはかけ離れた別世界がある。

この日は、この冬で一番の寒波が到来した寒い日であり、
こんな時に滝見をするのは私ぐらいだろう。
この日はまったく人に出会うことはなかった。

この場所は、水の流れ落ちる音だけの閑かな時間が流れている…
井戸のような穴の底に落ちていく

この滝は、流れ方が変わっている。
水が井戸の穴の底のようなところに流れ落ちて行き…
すり鉢からあふれて

すり鉢状の滝壺からあふれ出した水が、
さらに下の滝壺へと落ちていく、2段の滝である。

見上げる

谷底付近にも滝見台が設置されており、
このように滝を見上げる事もできる。

周囲四方を黒い谷壁に囲まれて、薄暗い中、
落差50mという滝を見上げると、畏怖にも似た感覚を覚える。


また、この滝の上側にも道は続いており、
ちょっとした散策路と吉野山へと続く登山道もある。
しんしんと

少し足を伸ばしてみると、昨日からの雪が降り積もった
吊り橋が見えてきた。
黒と白のコントラスト。
黒い岩壁に流れる滝の姿とイメージが重なった。


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