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美しくも恐ろしい ~瀬野の滝~
- 2014/08/31(Sun) -
瀬野の滝を目指すため、十津川村の国道168号から425号へ。
この道は下北山村まで抜けることができるのだが、
酷道としても有名で、狭い道と落石の多い地帯が続く場所でもあり、
本当に下北山村まで抜ける道として使うことはお勧めしない。

高滝

そんな国道425号だが、人が入れないような場所を通っているだけあって、
走っていると多くの滝や美しい水に遭遇することができる。
そんな道を大雨の後に通るとどうなるか。
早速、巨大な滝が見えてきた。
高滝である。

全景を撮るは難しい

やはり大雨が続いた後だけに大水量。
いつもは岩肌を湿らす程度の滝のようだが、この日ばかりは
立派な名瀑に変貌している。
道路のすぐ横に落ちていているので、近すぎて全景が撮れない。

落ち際が美しい

木々に間からのぞく滝の落ち際が美しい。
水もほんのりブルー濁って幻想的だ。
十津川村を南北に流れる十津川(熊野川)は2011年の水害の影響で、
流入した土砂で水が濁り、雨が降るとほとんど茶色の泥川と化しているが、
支流のこの芦廻瀬川に入るととたんに水質は変わる。
雨が降ってもこの美しさ。通常時はもっと透き通っているだろう。
やはり人の手の入らない場所は自然の自浄作用が生きている。

瀬野の滝入口

高滝からしばらく道を進むと、目的の瀬野の滝へ続く道が見えてきた。
瀬野の滝芦廻瀬川の支流にかかっており、
この場所で本流と合流している。

頼りない吊橋

と、その前に。
川の合流地点にかかる頼りない吊橋を発見。
これは渡れるのだろうか。
瀬野の滝の前に行ってみることにした。

大野出合橋

大野出合橋と書いてある。
一応渡れるみたいだが、3名以上で渡らないでくださいとの表示。
「出合い橋」なんてロマンチックな名前だし、2人までしか同時に渡れないので
恋人達御用達の橋? なんて考えてみるが・・・

大野出合い橋

これがなんとも怖い橋なのである。
板も歩くとペコペコ動くし、何といっても左右は隙間が大きく開いていて、
下の美しくも青い川が丸見えである。
一人で歩いても橋は大きく揺れる。
遊園地のアトラクションなら安全なのだろうが、
こんな山奥の秘境の吊橋が管理されているとは思えない。
突風にあおられて転びでもしようものなら、
ワイヤーの隙間から谷底へ真っ逆さまに落ちかねない。
十津川と言えば谷瀬の吊橋が有名だが、この大野出合橋も違う怖さがある。

川へと降りる

さて、吊橋は途中で引き返し、本命の瀬野の滝へと向かう。
入口から少し歩くと川へ降りる場所があった。
少し急だが、ロープも張っているので慎重に降りる。
この時から水の轟音は聞こえていた。

激しく

降りた先に見えたのは予想以上に増水した滝だった。
深く広い滝壺が白く泡立つほどの勢い。
離れていても時折水しぶきが飛んでくる。

砕けた流木が生々しい

近寄るのもためらうほどの迫力。
砕けた流木が水の勢いを物語っているようだ。
十津川村のホームページには「マイナスイオンの滝」と優しい感じで紹介されているが、
目の前の荒れ狂う水の前ではマイナスイオンどころの騒ぎではない。
癒されるどころか恐怖さえ感じるほど。

美しくも恐ろしい

大量の水が着水して、滝壺は渦巻き泡立つ。
一歩踏み入れれば戻ってこれない巨大な洗濯機のようだ。
水際に近づくことさえもためらう様な水の勢いだが、
美しく深いブルーの水に惹き寄せられるのも事実。
美しくも恐ろしい自然の姿。

しばし、立ち尽くすようにして眺めてしまった。


大泰の滝

国道425号線沿いには他にもたくさんの滝が落ちている。
この日のように大雨続きの後では、
無名の谷から流れる水も滝のようになるので、
川沿いを走ると100mごとに滝が落ちているような感覚である。
名前がついている滝では、この「大泰の滝
本流にかかる滝で落差はあまり無いのだが、
この日は水が増えすぎて段差が無くなり、単に激流が続く場所になってしまっている。
川は道路からかなり下になり、恐らく降りれそうにも無いが、
ここからでも充分に激流の迫力を感じさせてくれる。

無名滝

続いて七泰の滝に向かおうと思っていた。
しかし、七泰の滝へは国道425号線から脇道の林道を通らなければならない。
分岐を曲がって林道に入った瞬間、道路は荒れ放題で進めなくなっていた。
台風の風や雨で道路には砂利や大石、木の枝などが散乱し、
しばらくは車を降りてどかしながら進んでいたのだが、
さすがに苦しくなって進むのを断念。
ただ、近くに無名の滝がかかっているので少し歩いて進んでみた。
対岸にも50m以上の大きな滝がかかっているが見えるが、
道路脇から少し作業道を進んだところにも、滝になって落ちている場所がある。
杉林の作業道を進んで撮影していたのだが、
わずか3分ぐらいで靴にヤマビルが這い上がっているのを発見して、
たまらず退散。
道路まで戻って靴を脱ぐと、もう1匹靴にくっついていた。
何とか吸血は免れたものの、やはり自然は美しくも恐ろしい。
また季節を変えて訪れてみたいものだ。

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