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セカイの果て ~果無集落~
- 2014/08/26(Tue) -
山々の中に

十津川村の奥の奥の山の上に果無という集落がある。
関西にありながら、十津川村の奥地と言うのはアクセスも悪く、
まさに関西の秘境と言うべきところだが、
この果無集落はその果無という名前と山の上に広がる古い民家と畑の景観から、
世界の果て、もしくは天国のような場所のように感じてしまう。
あるとき、写真とその果無と言う名前を見て、
一度行ってみたいと思っていた。

普通の民家

十津川村から新宮に抜ける国道168号線をずっと南に走り、
十津川温泉がある場所までやってくる。
そこから細い山道を登って行くと、山の頂上付近に小さな集落がある。
それが果無集落だ。
ホテル昴から歩いていくこともできる。
吊橋を渡り、世界遺産熊野古道小辺路」を登って果無集落に行くことができ、
これはこれで魅力的なのだが、
他に行きたい所もあったので、今回は時間短縮で車で一気に上ってしまった。

世界遺産の代表的なポイントの一つだが、
普通に民家で生活している人がいるので驚いた。
店などはなく、観光客がいなければのどかな田舎の風景だ。

熊野古道

せっかくなので、熊野古道小辺路」を少し歩いてみることにする。
民家の横を通りここからさらに山の上へと続く道へ進むと、
いかにも「熊野古道」と言うべき石畳の道が現れた。

小辺路

杉林の中を石畳の道が続く。
写真で見るとなんともロマンチックな道だが、
この石畳と言うのがなかなか曲者で、
今日のような雨で地面が濡れた日は、苔生した石畳がつるつる滑って歩きにくい。
とくに登り坂は滑ってしまってなかなかまっすぐ歩いて登れない。
石畳も石の一つ一つが形が違う上に、不規則に積み上げられているので、
歩くのはかなり難儀する。
これなら土の道のほうがかなり楽に歩ける。

民家にたどり着く

気温は高くないのだが、湿度が高いので、
苦戦しながら登っているとすぐに汗だくになってしまった。

石畳の道を少し進むとまた民家が見えてきた。

庭を通り抜ける

どうも小辺路は民家の庭を突っ切っているようだ。
もともと小辺路は巡礼の道と言うより生活道に近いものがあったらしのだが、
民家の庭を縦断しているのはその名残なのだろうか。

道は果無峠をへて和歌山の熊野本宮へと続くのだが、
何日もかけて山を縦走するつもりもないので、
このあたりで引き返すことにする。

尾根沿いを進む道

さて、最初のスタート地点まで戻ってきた。
世界遺産」と刻まれた石碑が鎮座している。
なかなか風情のある石碑で、景観とマッチしているように思える。

この横を走るあぜ道も熊野古道の一つ。
周りを畑に囲まれていて、「世界遺産」といくらちやほやされても、
この集落に人たちにとっては普通の生活道なのだなと実感させられる。

凄い道

ほんとに凄い道だ。
まさしく尾根の上の道であり、見渡す限りの険しい山々。
果無という名前の由来は、果てが無いほど山々が連なっていることから
来ているという説もあるほどだ。
見えている山々を越えた先には高野山がある。
かつて小辺路は高野山と熊野本宮を結ぶ重要なルートだった。

またまた民家を貫く

熊野古道はまたしても民家を貫いている。
一応、観光客のために縁側と水場が作られているが、
先ほどまで、この家のおじいさんが普通に軒下で涼んでいたので、
世界遺産」を通じて村おこしを考えるなどとはまったく無縁の世界なのだろう。
単純に訪れた人がのんびりして行って欲しいと思って作った休憩場のようだ。

スイカが冷してある

丸太を切り抜いて作った水場にはスイカが冷して置いてある。
この場所にはわりと観光客が訪れるのだが、
盗られるとかいたずらされるとか無縁の世界で生活が営まれている。
世界の果てのような場所は、やはり天国のような場所かもしれない。

田んぼの横の道

民家を抜けると今度は田んぼが現れた。
ほんとにこんな場所で普通の生活があることに驚かされる。

世界の果てでやっていく

こんな世界の果てでも人は普通にやっていけるのだろう。
世界遺産」だと人々は騒いで集まってくるが、
この果無集落の人たちはそんなことにお構いなく悠久の時を過ごしている。

道はまた杉林の奥へと続いている。
下から登ってくるとここにたどり着くのだろう。

しまった、やはり下から汗をかいて登ってくるのだった。
苦労して登った場所にこんな集落を見つけてしまったら、
まさに天国へとたどり着いたような気分になれたに違いない。


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