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桃太郎伝説 ~鬼ノ城~
- 2013/02/10(Sun) -
天空に浮かぶ城壁

少し驚いた。
古代の城がこれだけ巨大なものとは。

写真は岡山県総社市にある鬼ノ城
おにのしろと書いて「きのじょう」と読む。

この城が建てられたのは、まだ日本が倭の国と呼ばれる時代である。
西暦663年の白村江の戦いに敗れたあと、
朝鮮から攻め込まれることをおそれて造った12の山城の一つとされるが、
はっきりとした文献は残っておらず、謎の城とも言われている。

復元された石垣

当然、建物などは復元されたものだが、
かつては山全体が城壁でぐるっと一周囲まれていたようだ。
今は遊歩道として整備されているのだが、
一周歩くのに2.8kmあるというから、
その規模の大きさがわかるだろう。

朝鮮式城郭

これは復元された西門。
東西南北に4つの門と水を流すための6つの水門がある。
場内は約30ヘクタール。
そこに管理棟や食料貯蔵庫などの施設跡が見つかっている。

長城

城壁の上をぐるっと一周回ってみることにした。
総社市が眼下に一望でき、石畳の道は空中回廊と言った趣だ。
ミニ万里の長城とも呼べるかもしれない。

山を一周する

下に敷かれた石は古代のものなのだろうか。
ぐるっと一周回ってみるのだが、
どこにもこのような石畳がある。

発掘現場

発掘現場らしき場所にやってきた。
どうもここが南門らしい。
中途半端に復元されているので、
どこからどこまで古代の遺構かはわからない。
しかし、掘れば掘るほど何かが発見されるような場所である。

遺された城壁

遺された城壁。
これはまさしく古代の遺構だろう。
不均等な石が積まれているところが、近世の城とは違うように感じる。

大きな遺構

さらに先には、もっと大きな石垣が見えてきた。
屏風折の石垣と呼ばれる場所だ。

山から突き出た遺跡は天空の城を思い浮かべる。
兵庫県の和田山にある竹田城にも匹敵する、
スケールの大きさだ。
いや、大きさだけならこの鬼ノ城のほうが遙かに大きい。

日が沈む

だんだん日が落ちてきた。
影になった鬼ノ城の山姿はなんだか不気味でもある。

石の階段

石の階段を上ると、先ほどの遠望していた屏風折の石垣に到着する。

空中散歩

空の上に浮かんでいるような感じだ。
空と地上が一望できる場所を歩いていると、
まるで空中を散歩しているかのようだ。

日本三大山城と言うものがある。
備中松山城高取城、岩村城の3つなのだが、
この鬼ノ城も是非入れてもらいたい。
そして前出の竹田城もはずせない。

夕焼け

夕焼けで赤く染まる鬼ノ城
一周してスタート地点に戻ってくる頃には、
すっかり日も傾いていた。

鬼ノ城にはもう一つの伝説がある。
それは温羅伝説と言うもので、
かつてこの地方を支配していた百済からやってきた温羅と呼ばれる鬼が
この鬼ノ城を拠点にしていた。
崇神天皇はこの地の人々の窮状を救うべく吉備津彦命を使わし、
温羅を討ったという。
これが後の桃太郎のお話の元になったという伝説。

最初の展望台

一周回り終え、最初の展望台に戻ってみることにした。

夕日に照らされる城門

城門は赤く血の色に染まり、
空から地上を見下ろしている。

この城に暴君が住んでいたのだとすれば、
人々にとってここは恐怖の鬼ヶ島だったに違いない。

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