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巨人の門 ~田立の滝~
- 2012/08/17(Fri) -
夏休みを利用して、南木曽から南信州にかけての遠征に出かけることにした。
南木曽にはかねてより行きたかった田立の滝がある。

入口

田立の滝はひとつの滝ではなく、いくつかの滝をあわせての総称で、
日本の滝百選に選ばれている。
同じような滝としては赤目四十八滝が有名だろう。
しかし、中央アルプスの滝だけあって、
田立の滝は赤目四十八滝とはスケールの違う迫力を見せてくれることだろう。

朝8時で先着は車2台。
このあたりの山となると、朝から大賑わいだが、
滝巡りと言うとまだまだマイナーなようだ。
その分、自然を堪能できてよいのだが。

ひのきイチロー

しばらくはこういった登山道をひたすら進む。
30~40分ぐらいは川からも離れ、山登りを続けることになる。
途中には名前がついた木が現れる。
「ひのきイチロー」と書いてある。
なんでこんな名前がついているのかは良くわからない・・・

不動岩

木々の切れ間から見える大岩は「不動岩」というらしい。
少しこの場所から距離はあるが、大丹倉や百丈岩を思いだす、
立派な岩壁だ。
あの上には登ることができるのだろうか。

踏み外すと奈落の底

木の板が絶壁にかけられた場所もある。
特に危険というわけではないのだろうが、
手すりも何もないので、少し怖い。

その板の回廊を越えると、最初の滝である螺旋滝との分岐に出る。

螺旋滝

螺旋滝には登山道をいったん外れ、谷へと降りる道を進んでいかなければならない。
これが結構急な斜面で、少々苦労しながら谷底へと下りていくと、
螺旋滝が現れた。
これがなかなか立派な滝で、途中の滝と侮っていた分、
その迫力に驚かされた。

落ち口は奥すぎて見えない。
底から螺旋を描くように落ちた水が、谷底のゴルジュに注ぎ込む。
谷底の水も濁りがなく透き通っていて、とても綺麗である。

最初からこれだけの滝を見せ付けられると、
期待は高まるばかり。

先心滝

登山道に戻り、しばらく進むと先心滝の看板が見えた。
恐らくこの写真が先心滝なのだろうが、木々に囲まれてよくは見えない。
ただ、このあたりから道は川のそばまで近づいてきて、
俄然、核心部に到着しつつあることを感じさせてくれる。

霧ヶ滝が見えた

そう思っているうちに、目の前に巨大な滝が現れる。
これが霧ヶ滝だ。
今までは木々に囲まれていたが、
この滝の回りに来ると、木々の生えない岩壁地帯になっている。
木が生えていないので、川の周りだけ日が差し込んできて明るい。
そして、目の前を流れる霧ヶ滝の水しぶきが一段と白く輝いている。

天河滝との二段

霧ヶ滝は幅も広く落差もあって、これだけでも充分な迫力があるのだが、
上を見上げるともうひとつ同じぐらいの滝が落ちているのが見えた。
2段あわせると100m近くの落差になるのではないだろうか。
まさに秘境の絶景と言うにふさわしい。

上段の滝に上る道はまだまだ続いている。
さらに道を進んで、上段の滝の前に出る。

立ちふさがる天河滝

立ちふさがる壁。
高さもかなりのものだが、幅はそれ以上に広い。
まさに巨人の門かのように、のしかかってくるようだ。

これが田立の滝の主瀑「天河滝」だ。


綺麗な水の滝壺

天から流れる川の水は相変わらず綺麗。

越えるべき壁

しかし天上界にたどり着くためには、あの大壁を越えなければならない。
あの壁のこちら側と向こう側では世界が違うような気がする。
当然、登らねばならない。

上までやってきた

当然、壁を直登するわけではなく、
道は巻き道となって上へと続いている。
滝上には広い河原のスペースがあって、
簡単に滝の上にたどり着くことはできる。
しかし、当然足を踏み外せば滝の下へ真っ逆さまだし、
柵も何も作られていないので、
行くのであれば危険を覚悟して行こう。

しかし、その危険に見合うだけの景観を拝むことができる。

遥か滝の下を眺めて恐怖感を味わうのも良いし、
ここからはもっと下の田立の町まで見下ろすことができる。
まさに天上の世界が体感できるのである。


不動橋と不動滝

天河滝の上までやってきて、ほぼ満足してしまったのだが、
もう少しだけ奥まで進むことにする。

天河滝のすぐ上流にかかる不動橋。
その奥には不動滝が落ちる。

ここで終わりにしよう

これもまた天河滝には及ばないものも、なかなか立派な滝。

このあたりの滝は岩盤が固いからなのだろうか、
滝の落ち口がV字型にえぐられてはおらず、
まっ平らなところから滑り落ちるような滝が多い。


この後、もう少し田立の滝は続くのだが、
今日はこの辺りで終わりにしよう。
本日はまだ行くべき谷がある。



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