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絵になる滝 ~猿壷の滝~
- 2011/08/10(Wed) -
兵庫県但馬の扇ノ山の懐に、
猿壷の滝という、写真家たちに愛される滝がある。
落差5mぐらいの滝なのだが、
緑の中に落ちるやさしい滝は、
幻想的な雰囲気の美しさで魅了させてくれる。

猿壷の滝


猿壷の滝は、兵庫県の新温泉町という鳥取県に近い場所にある。
国道9号線で湯村温泉を越え、鳥取県境の少し手前を
上山高原方面へ南下。
そして豊かな棚田の田園風景の中をひたすら南下すると、
道は畑ヶ平林道という山道へと変わる。
狭いくねくね道をどんどん登って行くと、
高度も1000mに近くなって、気温もぐっとさがってくる。

お面ヶ滝

この畑ヶ平林道沿いには、猿壷の滝以外にも多くの滝が並んでいる。
最初に出会うのが、このお面ヶ滝。
林道から見ることもできるお手軽な滝だが、
写真以上のスケールがある。
もう少し水量があれば迫力も増すのだろう。

お面ヶ滝アップ

滝の真下まで行けそうだったが、
夏の雑草に道が覆われていて、この日は断念。
望遠レンズで簡単に撮影するにとどめておいた。



つき刺さる流木

次の大きな滝は、この苔滝。
苔滝は道路川は見えないので、
道路にかかる橋から川に下りて、
少し上流に遡らなければならない。

川に下りると、上流に苔滝がすぐに見えてくる。
事前の情報では、滝の岩肌が緑の苔に覆われているとの事であったが、
この日は緑の苔になるほど覆われていない。
滝前には流木が突き刺さっており、
最近の豪雨で苔も流されて行ったのかもしれない。

この苔滝の上流には、同じような滝がまだあるとの事だが、
アプローチも険しそうなので、今回はパスすることにした。


亀滝

林道に戻り、さらに車を進めると、
道路に覆いかぶさるような亀滝が見えてくる。
水量は少なく、流れるというよりは降ってくるという感じの滝だが、
車から降りることなく見ることができる。


どこが入り口

雨の後だとそれなりの大きさになりそうな滝群を楽しみながら、
畑ヶ平林道をしばらく進むと、
今回の最大の目的地である猿壷の滝に到着した。
看板もあり、ここを少し越えたところに5台ぐらい停めれそうな
駐車スペースもある。

草を掻き分けて

夏は草木は、道を覆い尽くす勢いである。
草を掻き分けて進むのはちょっと厄介だなと思っていたが、
入り口を越えれば比較的歩きやすいようにはなっていた。
人気の滝だけはあり、踏み跡が至る所にあるので、
獣道ならず滝見道みたいなのができている。

渓流林

拾った木の端で草を掻き分けて川まで降りると、
そこにはまさに自然の渓流林というべき姿が広がっている。
遊歩道のような道はなく、水場を靴を濡らしながら進む必要があるので、
防水の登山靴程度は必要かと思われる。

ジャングルのような

猿壷の滝までは5分もあればたどり着くが、
ジャングルのような原生林の中を足を濡らさずに進むのは
少々苦戦するかもしれない。

あたりは雑然とした様々な草木に覆われて、
一気に秘境に踏み込んだような雰囲気に包まれる。
川から出る水蒸気と草木から出る水蒸気が溜まり、
非常に湿度の高い空間になっている。
そのため、足元には羊歯が、倒木や岩肌には苔がびっしりと生えている。

この奥が猿壷の滝。
駐車スペースに車が停まっていたので予想はしていたが、
二人のカメラマンが三脚をセットして、
本格的な撮影に勤しんでいた。

すだれ

邪魔をしては悪いかなと、少し遠慮しつつ、
隣でこちらも撮影させてもらう。

何といってもこの滝の魅力は写真映りの良さだ。

この空間は頭上も木々に覆われていて、
木漏れ日が差し込むぐらいで、少し薄暗い。
日光が強すぎると、滝をスローシャッターで撮影した際に
明るく飛んでしまうので、このぐらいの条件が最適だ。

さらに岩と草の隙間から流れる幾筋の滝も、
スローで撮影するととても綺麗に写る。

緑と影の暗さと滝筋の白さのコントラストが、
写真にしたときに非常に映えてくる。

まだまだ撮影技術の未熟な私でも、
おおーっと言う様な写真が簡単に撮れてしまう。

少しアップで

三脚を持ってきていないので、少しブレが出てしまうが、
いろいろな角度と条件で撮影したくなる滝である。

少しアップで注ぎ口を狙ってみる。
白糸のように水が流れ落ちる姿がまた美しい。

横からのショット

今度は横にも回りこんでみる。
やはり、どこから撮っても絵になる滝だ。

水飛沫で近づけないような大滝もまた見ごたえがあるが、
小さくても風情のある滝もまた飽きさせない魅力がある。

猿壷の滝

思いつくままに色々な角度で撮影し、
ひとしきり満足することができた。

先着のお二人はまだまだ撮影を続けるようだ。
レンズを換えたり、微妙に位置を変えながら、
真剣にカメラに向かっている。

少し会釈をして、少し後ろ髪をひかれる思いで、
猿壷の滝を後にすることにした。




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