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神域の終焉 ~大山滝~
- 2016/06/26(Sun) -
鳥取県にずっと行ってみたいと思っていた滝がある。
大山の登山道の途中にある大山滝
綺麗な直瀑の2段滝でどのサイトを見ても名瀑と名高い。
しかし、その2段滝が2011年の台風で1段になってしまったとか。
もともと大山は崩落が多い山。
完全になくなってしまう前に行かねばならないと、前々から思っていた滝だ。

季節はずれの桜道

大山滝のスタートは一向平のキャンプ場。
大山登山の拠点でもあり、駐車場も広いスペースがある。
途中牛舎の並ぶ1本道を通って駐車場にたどり着くが、
そこから大山登山道に通じる道もまた1本道。
標高が高いせいで、4月の下旬でも桜がたくさん残っている。

木漏れ日
ほどなくアスファルトの道は土の道へと変わる。
回りは新緑に囲まれて気持ちの良い登山道だ。
谷の下から聞こえてくる渓流のせせらぎを聞きながら、
快適な登山道を歩いていく。

急階段

一向平から15分くらい歩くと急階段が現れた。
一人しか歩けない細い階段で、下から人がやってくると
どこかで止まって待っていなければならない。
まあ、結構な急階段なので、途中で休憩するつもりで止まっているのも良いかもしれない。

緑の中の大山滝吊橋

階段を5分ぐらい下り続けると、今度は立派な吊橋が現れる。
大山つり橋で昨年はほとんど補修工事で通行止めになっていたが、
今年からは通れるようになっている。
ずっと川は見えないぐらい高い場所を歩いていたが、
階段で一気に川が見える場所まで降りてきたようだ。

結構高い

それでも川面まではまだ30mぐらいあって、
吊橋から見下ろすとかなりの高度がある。
立派なつり橋だが、歩くと少し揺れるし、
木々の間からのぞく川の流れを覗き込むのはなかなか怖い。

ただ、目立つのは川の両側の崖が、
コンクリートによって固められていることだ。
岩盤が弱いのだろう、放置すれば崖は崩れてきて、
その上に設置されている登山道は一瞬にして崩落する。
しかも土砂が川を塞ぐと下流で土石流を起こす可能性もある。
川によって抉られたダイナミックな峡谷は
そんな脆く削られやすい岩でできた紙一重の景観なのかもしれない。

中間点

ここで大山滝までの中間点。
滝まで約30分と言われているが、写真を撮りつつということもあるが、
ここまで一向平から30分近くかかってしまった。

谷から水が流れ込む

だんだん森の奥深くに入り込んだ景色になってくる。
山の谷筋からは川が小さな滝になって流れ込んできて、
大山が水の豊富な山と言うことを感じさせてくれる。

渓流沿いの木々

山から流れ出してくる渓流沿いには巨大な木々。
渓流の豊富な水が巨木を育ててくれているのだろうか。
何百年も山をはぐくんでくれてきた水なんだろう。

渓流を渡り

その渓流を渡るポイントもある。
水が多すぎると難儀しそうな場所だが、
これぐらいなら登山靴で進入しても水が靴に入ってくることは無いレベル。

古木

渓流を越えるとまた古木。
そろそろ寿命をまっとうしそうな古木だが、
この森のヌシのような存在感がある木である。

崩落は進む

古木を越えてしばらく歩くと、大山滝の案内板のある場所まで辿りついた。
大山滝が昭和9年のむろと台風で3段から2段になったことが書いてあるが、
それが1段になってしまったと書き換えられる日も遠くは無いはず。
悠久の時の流れを持つ自然界で、100年以内で3段から1段になるというのは、
ものすごいスピードで崩落が進んでいるということだろう。

2段から1段へ

看板から大山滝と大山登山道への分岐があり、
大山滝へと進むとすぐに展望台がある。
そこから見下ろすと、緑に囲まれた空間に
見事な直瀑の姿を見ることができた。
かろうじて二段の滝だが、下の段はほとんど落差がない。
色んな写真で見た大山滝は、下の段も上段と同じぐらいの落差があったはず。
下の段の滝壺が土砂で埋まってしまったのだろう。

ほぼ一段になって魅力が半減したという人も多いが、
これでも充分見事な滝。
もし二段の滝が残っていたらどれだけ見事なんだろう。

降りるのは一苦労

展望台から急斜面を降りれば、滝下まで行くことができる。
これが今までのような整備された道ではなく、かなり険しい道のり。
足下は土が濡れていて滑りやすく、最後の急斜面は頼りない鎖を支えに
降りていく必要がある。

崩落は続く

下まで降りると、そこは三方を絶壁に囲まれた圧巻の空間。
三方のうち一方は川が流れていく谷になっているが、
その方向の崖に大きく崩れた痕跡が見て取れる。
これらの土砂が滝壺を埋めてしまったのだろうか。
今この場所が、埋め尽くした土砂の上ということか。

ひび割れが目立つ絶壁

閉じられた側の絶壁も、よく見ると大きなひび割れができていて、
場所によっては水が染み出していたりする。
土砂崩れの前兆のような不気味に怖い絶壁。
やはりここはいつ崩れてもおかしくない、危険な場所なのかもしれない。

接近

目の前には大山滝が大迫力で水飛沫を上げながら落ちている。
下の段も落差は少なくなってしまっているものの、
上段の滝つぼに集まった水を一気に吐き出していて、これも見ごたえ充分。
そして、近づくことを許さない奥の空間に落ちる白い水柱。
近くで見ると何とも神秘的な光景である。

人が訪れる

ふと振り返ると、別の人達が先ほどの絶壁を鎖を掴みながら降りてきた。
あらためて見てみると、なかなか危険な急斜面。

光が射しこんで

人が近づいてくるとゆっくり撮影できないなと思っていたら、
ちょうど曇り空に日差しが戻って、滝に光が射し込む。
奥の滝は閉鎖された空間なので、舞い上がった水飛沫が充満している。
そこに太陽の光があたり、水飛沫がキラキラと輝いている。
ああ、これこそがこの滝の本当の魅力。
傷ついてもなお輝きを失わない、山陰一の名瀑。

神秘的

ほんとに奥には神様がいるような神々しさ。
射しこみ光が後光のように見える。
後ろの滝は下段の滝壺が埋まってしまったことが幸いして、
以前より寄り近くで見ることができるようになった。
次の集中豪雨で下段の滝壺がさらに埋まれば、
神様のいる領域にも入ることができるかも知れない。

美しい流れ

土砂の流入しやすい川にもかかわらず、
水の透明度は高く美しい。
水の通しやすい岩質が逆にろ過装置となって水をきれいにしているのだろうか。
大山滝の直下のこの場所は、周りを今にも崩れそうな絶壁に囲まれて
不気味な恐怖感もあるのだが、ずっとこの場所に居続けたいような
美しくも恐ろしい魅力にあふれている。

いつまで残るか

ともあれ、後ろに人も来ていると言うことで、
滝見の特等席は後続の方々に譲り、先ほどの鎖を使って上に戻ることにした。

いずれすべてが崩壊して、この滝はなくなってしまうのかもしれない。
最後の見納めて押して、展望台からもう一度振り返って、
神様の棲む場所を目に焼き付けておいた。


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