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雲上の天守閣 ~備中松山城(雲海)~
- 2015/11/29(Sun) -
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最近になって日本三大天空の城なんてものが言われはじめたりしている。
兵庫県の竹田城、福井県の越前大野城、そして今回紹介する岡山県の備中松山城
いずれも雲海が発生すると雲の上に城が浮かんでいるように見えることから
天空の城と言う名前がつけられている。
山城と言えば、日本三大山城と言うものが昔からあるのだが、
それは奈良県の高取城、岐阜県の岩村城、そしてこの備中松山城
さらに備中松山城は日本に12城しか残っていない現存天守閣を有する城でもあり、
なにかと貴重な城なのである。

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備中松山城天空の城として話題になってきたのは近年の事。
竹田城が話題になっていた頃、実は備中松山城雲海が見えるんだぜって感じで
アピールしたところ、またたく間にたくさんのカメラマンが訪れる場所になってしまった。
雲上の城が見れるポイントは城の北東の山にある展望台。
手軽に見れる場所はここに限られているので、雲海の発生する季節にはカメラマンが殺到する。

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朝と昼の気温差の大きい晴天の日に雲海が発生しやすく、
ちょうど休みの日に条件がそろったので、早起きして行ってみることにした。
日の出前ぐらいに訪れると、すでに展望台は人でいっぱい。
三脚をセットしたカメラマンの隙間からのぞいて見ると、
見渡す限りの雲海に包まれている大絶景が広がっている。
ただ、少し雲が低すぎて天空に浮かぶ城とはちょっといえない感じ。

DSC05797.jpg

しばらく待っていると次第に雲が上にあがっていき、
朝日が射しこむ頃にはちょうど良い感じに。
ちょっと木々に天守閣が隠れすぎなのが残念だが、
まさに天空に浮かぶ城の様相になってきた。

DSC05824.jpg

展望台が人でいっぱいなので下から撮影していたのだが、
少し人が入れ替わった隙に展望台の上に登ってみた。
上から撮影すると、下の林の木々がフレームに入らずにすみ、
いい感じの構図で撮影できる。
それにしても、雲海が絡むとほんとに幻想的な景観になる。

そして雲の中へ

あんまり展望台を占領していても悪いので、しばらく撮影してまた下に戻る。
雲はどんどん上にあがってきて、次第に城を隠してしまうぐらいになってしまった。
時間が経つと次第に雲が下がるのかと思っていたら、
だんだん雲が増えることもあるのか・・・。
実は以前にも雲海を狙ってきたことがあったのだが、
雲が少ないのであきらめて退散してしまっていた。
もしかすると待っていたらもっと雲が増えていたかもしれない。


DSC05900.jpg

展望台から今度は天守閣に登るべく高梁市の市街地へ降りる。
車で20分ぐらいの距離だ。
高梁市の中央には高梁川が流れていて、これが雲海を発生する要因になっている。
市街地も霧の中と思いきや、ここは普通の曇天模様。
雲は上にあがっているので下界の視界は良好で、
低い雲に覆われているただの曇り空といった感じだ。
ただ備中松山城のある山の上は雲に覆われてみることができない。

霧の石垣

天守閣に登るためには5合目からシャトルバスで登ることができるのだが、
まだシャトルバスが運行していない早朝なら、シャトルバスが到着する8合目のふいご峠の駐車場まで
自家用車で登ることができる。
ただ、この駐車場はあまり広くないので、登ったは良いが停める場所が無いこともあるので
注意した方が良い。
駐車場からは20分の上り坂。
林の中の遊歩道はずっと上り坂なので思っている以上に疲れるかもしれない。
8合目の駐車場はまだ視界がよかったが、登っていくにつれて
あたりに霧が立ち込めてきた。

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15分ぐらい歩くと巨大な石垣が現れる。
自然の岩盤と融合した石垣で、このような高地に立てられた城とは思えないほど
立派な城郭だ。
標高は430mほど。下から岩を運んできたのだろうか。
車も無い時代にこれだけの岩を運ぶのはかなりの難工事だっただろう。

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天守閣へ向かう階段。
霧の中、木々の間から射しこむ光が粋な演出をしてくれる。

最も高い場所にある現存天守閣

日本で最も高い場所にある現存天守閣。
当然修復工事はしているものの、石垣に比べて小ぶりな建物なのが、
当時のままの姿であることを感じさせてくれる。

備中松山城は平時では殿様が常駐していたわけではなく、
いつもは麓の藩邸で政務を取り仕切っていたという。
そりゃ、8合目からでも若干息切れするぐらいなのに、
毎日麓から通うのはちょっと無理があるかも。

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本来、本丸の天守閣は9時から開城なのだが、
カメラを持って周りをうろうろしていたら、係りの人に気を遣ってもらって、
ちょっと早めに開けてもらえました。
入口で入場料を払って一番乗りで天守閣へ。
天守閣の窓からなら、雲の上に浮かぶ城の景色が見えるだろうと、
一気に3階まで上がって外が見える窓から外を覗いてみる。

確かに雲はまだ下に広がっているのだが、
雲海が広大すぎていまひとつ天空の城といった趣きは感じられず。
このあたりは竹田城の方が見栄えがするのかもしれない。

岡山県高梁市周辺の中国山地は、もともと雲海のメッカ。
いくら条件がそろっていたとしても雲海に出会えるかは運次第。
とくに遠方から泊りで来るとなると、なかなか天気予報を見ながらと言うのはできない。
そのなかで、この備中松山城なら秋から冬にかけてかなりの確率で雲海が発生するので
絶景を見れる可能性もかなり高いだろう。

雲海×山城=天空の城

雲海が絡むとすべての景色が絶景に変わるので、
何か他の掛け合わせはできないだろうか。
もう少し中国山地は探検し甲斐がある。


たびねすでもう少し詳しくアクセスと雲海を見るポイントを書いてます↓↓↓
今話題の天空の城!雲海に浮かぶ備中松山城の攻略法(岡山県高梁市)



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神様の居場所 ~轟九十九滝~
- 2015/11/14(Sat) -
轟九十九滝

徳島県海陽町、もしかしたら日本で最も遠い場所のひとつかもしれない。
徳島県の南東部と言えば高速道路も通っておらず、徳島市か高知市側から
延々と海岸近くの道路を通って行かなければならない。
海岸から内陸に入ると、そこは立ち入ることも難しい秘境の山。
どうろもいくつかあるのだが、酷道とも呼ばれる細い道が多く、
頻繁に土砂崩れで通行止めになる。
そんな未開な地に、神様が棲む滝がある。

順路に従って

轟九十九滝とは轟本滝を中心としたいくつかの滝群の総称で、
あわせて日本百選の滝にも選ばれている。
順路に従って進むと、まずは轟神社に参拝することになる。

轟神社

急な階段を登っていくと赤い鳥居があって、ここが轟神社。
ご神体は轟の滝と言うわけだ。

登って降りる

轟神社から轟の滝に向かう。
これがまた急な下り。
神社が山の中腹に造られているから、いったん山を登っていくのだが、
轟の滝は下の川にかかっているので、登った分をまた降りなければならない。
まあ、神様に会うためには多少の苦労はつきものか。
少し天候が悪くなってきたので、大きく天候が崩れる前に急がねば。

降りると鳥居

坂道を降り川沿いまで戻ってくると、目の前にはまた鳥居が。
鳥居の奥には岩の割れ目が。
恐らくそこに滝が落ちているのだろう。
鳥居から先は神域と言うことだろう。

轟本滝神社

鳥居には轟本滝神社の文字。
ここも神社扱いなのか。
鳥居の先には岩の割れ目から白い飛沫がもうもうと漂い、
まさに神様が現れる前兆のよう。

あらぶる魂を閉じ込めた

荒ぶる魂を閉じ込めた場所という感じだろうか。
確かに目の前の岩の裂け目には何かが封じられたような雰囲気がある。
何かが封じられるのはいつも大地の中。

滝奥から冷気が

滝に近づくと奥から冷気が立ち込めてきて、ぐっと気温が下がる。
細く深い谷に水が落ちるため、一緒に落ちてくる空気が逃げ場をなくして、
こちらの出口に出てくるのだろう。
水蒸気を含んだ冷たい風が常に吹き出してくる。

神秘的

進めるところまで進んだのだが、これ以上は水に入らない限り進むことはできない。
谷の奥、手の届かないところに飛沫に霞みながら轟の滝が見える。
日本各地の滝が神社のご神体になっているのだが、
もっとも神的とも言えるのが、この轟の滝かもしれない。

奥が霞む

なにせ常に奥から冷気が流れてきて、
それが霊気のように感じるからだ。

小雨が断続的に降るような悪天候なのが幸いして、
数人しか居れないような狭い滝見スペースでゆっくりすることができた。
谷間に響き渡る滝の轟音のせいで、後ろに人がいようがまったく気づかない。
神様と1対1で向き合うような、ちょっと違う世界に入り込んだような場所だった。

急坂の滝巡り

轟九十九滝のメインは先ほどの轟の滝なのだが、
せっかくなので別の滝群も天気が許す限り巡って行きたい。
が、滝が連続するだけあって、最初からこの急階段。
まあ、先ほどの轟の滝の上に出ないといけないので当然ではあるのだが。

二重滝

轟九十九滝巡りの最初はこの二重滝。
文字通り滝の流れが二つに分かれて落ちる滝だ。

横見滝

続いて横見滝。
横から見るから横見滝?
深い淵が少し怖い。

舟形滝

次は舟形の滝。
これも文字通り船のような形をした滝である。
岩盤を水が深く削って滝状になった感じ。

丸渕の滝

次は丸渕の滝。
滝の流れ方が美しい。
最初の看板によるとここが中間地点ぐらいだろうか。


鳥返の滝

100mごとぐらいに滝が続く。
常に上り坂で滝で止まりながらなので、
ペースがつかめず思いのほか疲れる。
これは鳥返の滝。
轟九十九滝群のなかでは滝らしいといった感じだ。
滝前の滝壺も広く、水も透き通っていて綺麗だ。
ちょっと曇り空で暗いので良く分からないかもしれないが、
光が差し込むとエメラルドグリーンになるかもしれない。

あといくつか滝はあるのだが、ちょっと小雨が降ってきたので
ここで引き返すことにする。
最初に轟本滝があって、それが圧倒的に凄いために
他の滝がいまいち物足りなく感じてしまう。
最後に轟本滝があれば途中の滝群も素晴らしく見えるはず。
水も環境も綺麗で良い滝なんだけど。



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深海の記憶 ~室戸岬~
- 2015/11/01(Sun) -
展望台より

台風中継のたびに取り上げられる室戸岬
太平洋を北上する台風の影響をもっとも受けるのが、
四国から突き出した地形の室戸岬なのである。

車で展望台まで上がって、四国の先っぽを望む。
半島状に突きだした地形はそのほとんどが山。
車で思った以上の高度を登って辿りついた展望台は、
恋人の聖地という看板が立っていたが、眺望は良いものの、
ロマンチックとは言い難い気もする。

これから攻略する戦場を確認して、いざ現地へ降りてみることにする。

荒波の傷跡

室戸岬の駐車場に車を停めて、海岸線を歩いてみると、
切り立った岩が太平洋の荒波の凄さをあらためて感じさせる。
太平洋に突き出した地形、そして台風が近づくたびに強風が吹きつけ、
激しい波が海岸線を洗う。
まさにここはかつて激しい戦いがあった戦場跡のような風景なのである。

深海の記憶

特徴的な筋の入った岩肌は、かつてここが深海で海底が隆起したことをあらわす地形なんだそう。

改定の地層

筋に分かれているのはかつての地層と言うわけか。
何となく荒れ果てた海岸線を見ると、激しい砲撃を受けて崩壊した大地のように見える。
まあ、地層が隆起して破壊されているのだから、同じようなものか。

岸壁に立つ一人の男

そんな戦場に立つ一人の男。
岩場の上に遠く海の向こうを眺める男が絵になる景色を造っていた。

世界の果てはこんな感じ

それにしても世界の果てとはこんな世界なんだろうか。
曇り模様の天候も影響しているが、灌頂ヶ浜と呼ばれる室戸岬の海岸線は、
見事なまでの殺風景。
遊歩道があって、色々名前のつけられたスポットがあるのだが、
どこもかしこも何ともいえない切迫感があって気が抜けない。

子授の岩

子授の岩は岩から植物が生えている岩。
子供が生まれると言うより、岩に寄生した植物のモンスターのようにも見える。

タコの木アコウ

岩の上にくねくねと枝を広げる気はあこうといって、室戸岬一帯に繁殖する
亜熱帯植物の一つ。マングローブみたいなものだろうか。
その中でも一番大きくて異様なのがこの木。
岩の上で威嚇するタコの用よう。

中岡慎太郎

道路近くには幕末の志士中岡慎太郎の銅像が鎮座していた。
中岡慎太郎坂本竜馬とともに土佐を代表する人物。
竜馬が暗殺されたときも一緒に居て、瀕死の重症を負って二日後に死去した。
そんな中岡慎太郎室戸岬近くの北川村の出身と言うことで、
ここに銅像が建てられたのだろう。

そういえば、先ほど岩の上で海を眺めていた男。
もしかすると中岡慎太郎の化身だったのかもしれない。

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