2007 08 ≪  09月 123456789101112131415161718192021222324252627282930  ≫ 2007 10
空中庭園 ~白山スーパー林道~
- 2007/09/29(Sat) -
白川郷の北側に位置するこの白山スーパー林道は
片道3150円もする有料道路だが、
その美しい山々や数多くの滝を堪能できる事を考えると
高い通行料を払ってもおつりが来るほどの価値がある。

1500m級の山々を貫く白山スーパー林道は、
白川郷が観光地化されて、昔の面影をなくしてしまいつつある今、
人の手が及ばない大自然を満喫できる、自然の空中庭園である。

20070929172353.jpg

ちょうど私が訪れたときは、あいにくの雨であった。
だが、それが幸いにして、この写真のような雲海を
見ることができた。
どこまでも続く白山山系の山々に白く靄がかかる様には
しばらく見とれてしまう。

20070929172403.jpg

まだ紅葉には早いシーズンだったが、
山頂付近の山は、ほんのり色付き始めていた。
林道の最高地点は1300m近くになるので、
夏でも肌寒いぐらい。
紅葉シーズンはほんとに綺麗な姿を見せてくれるが、
休日は渋滞するので避けた方がベストかも。

ふくべの大滝

雨の日に訪れて一番ラッキーだったのは、
この白山スーパー林道に数多く存在する滝の水量が増して、
豪快な滝がみれたことである。
これは、ふくべの大滝といって、落差86mあるらしい。
白山スーパー林道のなかで、もっとも高く、迫力がある滝である。
カメラに収まりきらない程の高い崖から、
道路の脇へと一気に流れ落ちる水流と轟音は凄い迫力。
風の強い日には、道路が水しぶきに包まれてしまうぐらいだ。

かもしかの滝

これはかもしかの滝。
こうやって段々に水が飛び跳ねていく滝はめずらしい。

あと、雨脚が強くなってきたため断念したのだが、
姥ヶ滝という有名な滝がある。
ここには途中の駐車場から滝の側まで降りていける散策路ががある。
なんとその近くには温泉もある。
絶景温泉を堪能したい人は是非ともチャレンジして欲しい。


谷川

白山スーパー林道には、何ヶ所もこういった景色を楽しめる
駐車場と展望台がある。
山の斜面を水が流れ落ち、この谷底の川へと合流する。
それを眺めているだけで、時間を忘れて見入ってしまう。

この白山スーパー林道は、四季折々、天候によっても
色々な姿を見せてくれるのだろう。
自然の作り出す空中庭園が、
訪れるたびに違った風景を楽しませてくれるに違いない。



この記事のURL | 石川 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
秘境中の秘境 ~芦生の森~(後編)
- 2007/09/24(Mon) -
芦生の森のトロッコ道を進むと、
常に進行方向左手の下から由良川の清流のせせらぎが聞こえてくる。
木々が開けたところからは、
その美しい眺めを見ることができる。
由良川のせせらぎ

陽の光が当たってキラキラときれいに光っている。
ただ、この程度の渓流なら、
この芦生原生林に限ったものではなく、
日本中の川の上流に行けば至る所に見ることができるだろう。
だが、この由良川が人の手が加わっていない
この芦生原生林を源流とすると考えると、
何か神秘的な「太古の川」という雰囲気を感じてしまう。

小ヨモギ作業所跡地の脇から川縁へ降りて行けそうなので、
下へと続く坂を下っていくと、簡単に川岸へたどり着いた。
由良川河畔

視界の悪い森の中で唯一見晴らしの良い場所。
左右を深い森に挟まれて流れる川には、
いつ動物が現れても驚かないような自然が広がっている。

太古の川

色々な草木が川へとせり出してきている。
この統一感のなさが自然の森の美しさなのだろう。
渓流のそばに森が広がる場所を渓畔林というらしい。
さらに奥まで進むと、もっとすばらしい渓畔林が見られるという。
河岸の苔

木々が日光を遮り、川岸もじめじめしているので、
こういった苔に覆われた岩や流木などが至る所にある。

川岸の石の上を不用意に歩いていると、
こういった苔に足を滑らせて、ドボンと水の中に尻もちをついてしまう
事態になってしまうので、川岸を歩く際は十分ご注意を。

かえるくん

川岸で黄昏れていると、かえるくんが現れたので
しばらくかえるの撮影会に。
ベストな構図を得るために、いろんな所を
ぴょんぴょん跳び回らせてごめんよ…

かえるをいじめていた報いなのか、
次第に天候が怪しくなったと思うと、急に雨が降ってきた。
遠くの方で雷が鳴り始め、雨脚はすぐに強くなり、
やがて激しく叩きつけるような大雨に。
まるで熱帯雨林のスコールだな…
これも自然の力なのかと妙に納得。

大雨で川が増水する危険も感じてすぐに帰路につく事にした。
どこかで雨宿り…とも思ったりしたが、
強くなる一方の雨に、行きに見た崖崩れに塞がれた道を思い出し、
早くこの森を脱出せねば帰れなくなるという恐怖が頭によぎる。

しかし、案の定この雨で行きに通った朽ちかけた橋が
崩れ落ちてしまっていた…
朽ちたレール




………なんて、嘘です。
元から壊れていた橋でした。
ちゃんと脇に通れる道があります。
とは言え、あちこちに崩れた跡がある崖があり、
この大雨がそれを誘発する可能性だって高い。

帰路を急いでいると、この雨に元気になったのか
先ほどのかえるくんの友達が出るわ出るわで、
歩いていても危うく踏みつぶしてしまいそうになる。
しまいには、大きなウシガエルまでが道をふさいでいて、
こりゃ、かえる道にかえるがかえるなって言っているような、
なんか訳がわからない状況。

芦生を後にする

とにかく、濡れネズミになりながらもようやく芦生の森を脱出。
それと同時に雨も上がりました。

なんだか自然の力を感じた芦生の森探検ツアーでした。
近寄りがたい大自然でありながら、
もう一度踏み込んでみたいと言う想いも抱いてします。
昔の日本人はこのような自然に対して、神様の存在を見いだしたが、
そういう、「畏れ」みたいな感覚が
この芦生の森に感じた自然の気配なんだろうか…。




この記事のURL | 京都 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
秘境中の秘境 ~芦生の森~(前編)
- 2007/09/16(Sun) -
関西の秘境と言って外せないのが、この芦生の森である。
京都府と福井県の県境。
かやぶきの里として有名な美山のさらに奥に
手つかずの原生林が広がっている。

実はこの場所、昔から京大の演習林として
立ち入りが制限されていたため、
人の手がほとんど入っていないのである。

また、多数の自然の動物が生息しており、
ツキノワグマをはじめ、カモシカ、ニホンジカ、
ニホンザル、イノシシ、タヌキ、キツネ、アナグマ、ノウサギなどの
棲息が確認されているらしい。

そんな出会い期待も抱きつつ、芦生の森に芦を踏み入れた。
芦生研究林事務所

ここがスタート地点となる芦生研究林事務所。
入林するにはこの近くのポストにある許可書に
名前や住所を記入しなければならない。

トロッコ道

さて、芦生の森と言っても広大な面積がり、
ルートもいくつか存在している。
今回は初めての芦生デビューと言うこともあり、
初心者向けコースのトロッコ道ルートを進むことにした。

このトロッコの軌道は今は使われていないのかと思っていたが、
途中までは人の移動や荷物の運搬に使われており、
帰り道に数名の人を乗せたトロッコに追い抜かれた。
歩きに毛が生えた程度のスピードだったが…。

木漏れ日

このトロッコ道は、人の手が入っているため
原生林の雰囲気は少ないが、
由良川の側を通っており、川のせせらぎと、
木々の間から差し込む木漏れ日が心地よい。

いや~、これは原生林探検ではなく、
ハイキング気分だなぁ~とのんびりしていると、
崖崩れ

突然目の前の道が崖崩れによってふさがれている光景が
飛び込んできた。
やはりこれぐらいの障害がないと、ワクワクドキドキがない。
少し崖下に回り込みながら、このポイントを乗り越えていく。
苔のついた橋

さて、次のポイントはこの苔むした橋。
このルートは由良川の作り出した谷間を通っていく道で、
鬱蒼と茂る木々と相まって陽の光が届きにくい。
そのため、至る所に苔に包まれた岩や倒木を発見することができる。

苔の生えた橋は、当然滑りやすくなっており、
注意が必要である。
こういう橋が何ヶ所もあり、
そのうちのいくつかは朽ちてしまっており、
今回のルートも途中で橋がとぎれてしまい、
これ以上の探検を断念せざるを得なくなってしまうことになる。
根が張りだした

1時間ほど歩いていくと、次第に原生林の面影が見えだしてくる。
埋もれ行くレール

トロッコのレールも次第に埋もれていき、
自然のまま木々が周りを覆いだしてくる。
鬱蒼とした森

なかなか原生林の雰囲気を醸し出してくる場所になってきたが、
今回の探検はここまで。
このルートでは1時間半ぐらい歩いたところで
道が崩れてしまっており、それ以上進むことができなかった。

あとで調べたのだが、まだこのあたりは本当の天然林ではなく、
一度伐採された場所が自然林として再生した
二次林と呼ばれる場所らしい。
戦後過ぎてからと言うことだから、50年ちょっとだろうか。
それでこれだけの森ができるのだから、やっぱり自然の力は偉大だ。

本当の原生林に踏み込むには、
もっとしっかりした装備を整え、
さらに奥へ進む必要がある。
いまだ見ぬブナの大杉や渓畔林、秘境の滝が眠っているが、
それは本格的なハイカーとして成長した後の楽しみとして
取っておくことにしよう。

この後の帰り道、由良川の河畔に降りてみた。
誰もいない谷間の川は静かで美しい。
その時のレビューは………次回に続く!


この記事のURL | 京都 | CM(0) | TB(1) | ▲ top
| メイン |