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忘れ去られた聖地 ~金胎寺~
- 2007/08/17(Fri) -
京都の南。宇治よりさらに南東。
未開の地と言っても言い過ぎではない程の山奥に、
かつて霊峰と呼ばれた「鷲峰山(じゅうぶさん)」という
南山城の最高峰がひっそりとたたずんでいる。
そしてその山頂付近には、人々に忘れ去られたような
古寺がある。
それが、「金胎寺(こんたいじ)」である。

金胎寺は、山岳霊場の拠点として7世紀終わりごろに開かれ、
大和の大峰山と並ぶ2大霊峰の一つとされている。

しかし、今や人の訪れることもまれな、
古びた山寺と言う様相を呈している。

この金胎寺、たどり着くには相当の山道を進んで
いかなければならない。
宇治市から宇治田原町の山道を抜け、
何処に通じているかもわからないような細い林道を
ひたすら登っていく。
茶畑

途中、突然茶畑が広がったのには驚かされた。
こんな山奥にわざわざ茶畑を作らなくても…
さすが宇治と言うべきか…

その茶畑を過ぎると、程なく金胎寺の入り口に到着する。
金胎寺入り口

車を停めて、坂道を登っていくと、山門が見えてきた。
ここが、金胎寺である。
門

歴史を感じさせる建物。
風情と言うよりは、朽ち果てた…というイメージが強い。
かつての栄華を思わせる面影はなく、
ただ静かに、ひっそりと時を積み重ねてきたような感じである。
堂

塔

1300年の歴史を誇るこのお寺も、
やがては自然と共に風化していく運命なのだろうか。

その建物の脇に、山頂へと通ずる小道がある。
この道にも草木が覆いかぶさっており、
押し分けながら進まなければならない。
頂上の明るみを目指して歩くこと5分、
山頂に立てられた、「宝篋院塔(ほうきょういんとう)」が
見えてきた。
宝きょう印塔

ここにもまた人の気配はなく、
妙に大きく成長したトカゲと虫の音が迎えてくれた。

だが、この山頂からは、なんと遠く琵琶湖や比叡山が見渡せる。
ずっと山の中を走ってきたのに、
こんな遠くまで見渡せる眺望が広がっていることには驚かされた。
この景色が霊峰として崇められてきた所以なのだろう。
かつての修行僧たちも、人里離れたこの山寺までたどり着き、
この景色を眺めながら、鷲峰山という山の神秘を感じたのだろうか。
琵琶湖を望む

現代の車でなら、京都市内より1~2時間の道程だが、
まともな道もない平安~鎌倉時代の修行僧たちが歩いて
この険しい山に登って来たこの秘境の地で、
遙か先に、琵琶湖を眺め、比叡山を遠望できるこの場所を
霊峰として崇めた理由がここにあるのではないだろうか。


この金胎寺から行場巡りという、かつての修行場であるらしい、
山岳コースに行くことができる。
行場巡り

このお寺に貼られた写真を見る限り、
鎖で岩を登っている、スーパーデンジャラスアドベンチャーな
場所ではないだろうか。
残念ながら、ここに行けるのは2時までということで
今回は断念せざるを得なかったが、
我こそはという方は、是非チャレンジしてみてはいかがだろう。
非日常的な恐怖が味わえるに違いない。

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幻想のススキ野 ~曽爾高原~
- 2007/08/04(Sat) -
曽爾高原ってご存じでしょうか?
奈良県と三重県の境目付近に位置する、一面ススキ野の高原です。
ガイドブックなどにもよく載っているので、
実際に訪れた方も多いと思います。
すすき野

特に10月から11月にかけては、
辺り一面をススキが埋め尽くす美しい景色を見ることができます。
夕暮れ

特に美しいのは夕暮れ。
オレンジ色の太陽がススキの色を黄金色に彩る。
曽爾高原は山の頂上を斜めに切り取ったような形の場所にあり、
その切り立った頂上まで登っていくと、
このような景色が堪能できる。
視界には遮るものがないため、下から頂上はすぐ見えているが、
歩くと意外に時間がかかり、約20~30分ぐらいだろうか。
日が沈む

また日差しをバックに揺れるススキのシルエットは、
まさに幻想的という言葉がふさわしい。
関西にこんな所があったんだ…と感動すると思います。

…しかし、この曽爾高原がさらに幻想的な風景を見せることがある。
実は雨の日には別の顔を見せてくれるのです。


曽爾高原というのは一種の湿原で、雨が降ると霧が発生しやすい。
そして僕がここに最初に着たときはあいにくの雨。
しかも車で進むにつれて霧が深くなり、
こんな悪天候では観光客の姿もなく、
本当につくのだろうかと不安になってきます。
そして、なんとか到着。
駐車場には2、3台しか車が停まっていません。
(秋の天気が良い日は大渋滞です)

曽爾高原という看板を頼りに駐車場から歩いていくが、
全くの霧の中にすすきが、まばらに見えるぐらい。
そして、階段を上りきり、曽爾高原に到着すると、
迷いの世界

白い霧の中に何処までも続くススキ野。
そしてススキを分け入るように小さな道があり、
その先は霧でほとんど先が見えない。
何処へ向かう

一度足を踏み入れてしまうと、二度と戻ってこれないような
不安な感覚に駆られてしまう。
実はこの細い道、あとでわかったのですが、
メインロードではなかったみたいです…

勇気を出して進んでいくのですが、
行けども行けどもススキ野。
視界が悪く目印もないので、方向感覚もおかしくなってしまう。
途中に分かれ道があり、ほんとに帰れなくなるかもしれないと思って、
地面に矢印なんかを描いたりしました。

かすかな全貌

一体、何処までこのススキ野が続いているのだろうか…
初めて来たので、全貌が掴めていないこともあり、
迷いの森に踏み込んでいく気分だった。

天気の良い日の曽爾高原も良いが、
雨の日に行くと貴重な体験ができます。

ただし、雨の日はススキが開かないため、
白いふわふわしたススキは見ることができませんが…


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