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ニッポンの故郷 ~古座川~
- 2014/11/30(Sun) -
和歌山県古座川町。
人口約3000人で今も減少高齢化が進む、いわゆる過疎の町である。
大阪から古座川町に行こうと思えば、車で4~5時間。
高速道路が無いためアクセスが悪く、
近畿圏にありながら人々に忘れ去られた場所とも言えるかもしれない。

DSC07235.jpg

町の中央を流れる古座川は大塔山を水源として、
大きく蛇行しながら太平洋へと続いている。
その水質は美しいとの一言で、下流域でもうっすらと透き通ったグリーンに
目を奪われる。
写真は明神の潜水橋。
四万十川でよく見られる沈下橋の一つで、なんだか日本の原風景を見ているようだ。

DSC07210.jpg

上流には、いくつもの滝が落ちており、
ハリオの滝植魚の滝、そしてまぼろしの滝もまたその一つ。
変化に富んで美しい水が特徴の滝群だ。

そして支流にはなるが、小川沿いの沢には川自体が落ち込んだような滝である、
滝の拝という場所がある。

DSC07219.jpg

古座川流域のほとんどは砂利を敷き詰めたような河原が続いているのだが、
この部分だけ白い岩の上を削り取ったように川が流れている。
数多くの甌穴が見られ、至るところに穴が開いている様子は、
なかなか珍しいのではないだろうか。

DSC07162.jpg

奇岩と言えば、この虫喰岩が代表格だろう。
古座川沿いと言うわけではないが、
少し中に入ったところに現れる、虫に食われたような岩。
風雨の浸食によってできたものらしい。
このあたりの岩は脆いのだろうか。
水の通しやすい岩が水をろ過して、古座川の清流を生み出す理由の一つかもしれない。

DSC07251.jpg

岩といえば、一枚岩も有名だ。
高さ100m、幅500mにもおよぶ巨大な岩。
まさに圧倒的な存在感で聳え立っている。

DSC07282.jpg

ここは川原にも下りれるので、
古座川の清流を楽しむのにうってつけな場所。
道の駅も併設されているのでお腹がすいたら食事もできる。
大きな岩と綺麗な水しかないが、それだけでも一日中過ごせるかもしれない。

DSC07183.jpg

古座川には日本の代表的な美しい自然がたくさん残っている。
初めて来た場所なのになぜか懐かしい気分になってしまうことだろう。
人々から忘れ去られた場所ではあるが、
ニッポンが忘れてしまった物もここにあるのかもしれない。


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色彩の滝壺 ~ハリオの滝~
- 2014/11/09(Sun) -
植魚の魚を釣る

植魚の滝の次はハリオの滝だ。
途中の分岐を反対に進めばハリオの滝にたどり着く。
植魚の滝を後にしてふと振り返ると、
先ほど後ろで待っていた人が滝壺で釣りをしている。

え?そんなところで釣りをしちゃうの?
植えた魚を釣るのだろうか・・・

分岐まで戻る

長靴で川をジャブジャブ進んで、先ほどの分岐点まで戻ってきた。
次は奥に見えていたハリオの滝の看板に従って進む。
写真は山道だけど、すぐに川へと続いている。

またまた川を渡る

さらに川を渡る。
透明度があるので川底がはっきり見えているが、
以外に深さがあったりするので、慎重に足を置く場所を探す必要がある。
奥には滝らしきものがちらりと見えている。



赤い岩壁

ハリオの滝に到着。
水の量は壁をつたうぐらいなのでさほど迫力は無いが、
赤い壁が美しい。
そして何よりこの滝壺。

緑の泉

ぽっかり丸くあいた穴に緑の水が湛えられている。
水の透明度もかなり高いのだが、底までは見えない。
恐らくかなり深い滝壷なのだろう。

透き通る滝壺

滝壷の色は、ちょっと角度を変えたり光の当たり方で水の色が様々に変わる。
赤い壁に緑の苔と蒼い水。
油絵の具で描かれた絵画のように色彩鮮やかだ。

水量はそこそこ

滝の水量はそこそこだが、周りの景観とあいまって美しい流れ。

虹がかかる

光が当たって虹が差し、また彩りが増えた。

水があふれる

泉からあふれた水は、古座川の清流となって串本の町から太平洋へと流れ出る。
下流域でも美しい清流を見せてくれる古座川は、
やはり美しい場所から生まれていた。





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青の洞窟 ~植魚の滝~
- 2014/10/13(Mon) -
反響する滝音

洞窟に落ちる植魚の滝
和歌山県の古座川の源流部にかかる滝だ。
昔なにかの雑誌で見たその神々しい姿に、
いつか訪れてみたいと思っていた。

古座川渓谷

以前、ここを訪れたのは4年前
その時は前日に降った大雨の影響で、増水した水が滝になって登山道を塞ぎ、
入口から200mぐらいで断念することになってしまった。
以前は知識もまだあまり無かったので、
たとえ増水していなくても、たどり着けたかどうか。
今回は川を渡れるように長靴も持参、ヤマビル対策の「ヒル下がりのジョニー」も携帯。
好天に恵まれ、水量もそこそこ。
絶好のコンディションで挑んだ。

前回はこの辺で

橋の横から大塔山登山道へと下りる。
植魚の滝への道は大塔山登山道の途中にある。
川沿いの道を少し進むと、さっそく昨年断念したポイントに到着。

今日ははちょろちょろ

滝の水量はちょろちょろ。
これがいつもの水量なのだろう。
4年前は川の水の流れも激しく、とても踏み込めるような状態ではなかった。

それでもここからは川の中に踏み込んでいかなければならない。
この日のために用意した長靴に履き替え、川を渡渉しながら先へ進む。
ここから先は何度も渡渉する必要があるので、
登山靴だけではちょっと厳しいだろう。
グリップの良い長靴がベストだと思う。

メッチャ綺麗

それにしても源流近くだけあって水が綺麗。
いや、めっちゃ綺麗!と叫びたくなるぐらい。
先が無ければ長靴ではなく、裸足で入りたいほどだ。
今まで見た中でもトップレベルの美しさ!

対岸に道が

ここからしばらく道と言えるようなものは無く、
河原の岩の上を歩いていくような感じになる。
両側は崖になっているので、河原のスペースは少なく、
長靴で川の中をじゃぶじゃぶ進んで行った方が楽である。

そうしてしばらく進むと、対岸に道らしきものが見えてきた。

川沿いを歩く

しばらくは川沿いの道を歩く。
長靴から登山靴に戻そうかと思ったが、
また渡渉ポイントもあるようで、面倒くさいのでそのまま長靴で進む。

ヤマビル注意報

さらに進むと、川の左岸に少し山に入っていくように道が続いている。
見落とさずに上に進まないと、川は小さな滝に行く手を遮られることになる。
道の上には枯れ枝や葉っぱに覆われてジメジメしている。
恐らくこの辺りにはヤマビルが発生するだろう。
足下を注意しながら進んだ方が良さそうだ。

綺麗な川を渡る

一度、川からだいぶ高いところまで道は続いているが、
ほどなく川まで降りてきて、道は川の向こうに続いている。
川をまた渡らなければならないが、
場所を選ばないと長靴以上の高さまで水に使ってしまう。
透明度が高いので一見すると浅く見えるが、意外に深さがあったりする。

分岐点

対岸に渡って斜面を登ると看板が見えてきた。
左に行くと植魚の滝。ちなみに奥の見えない看板はハリオの滝。
こちらも近いので、後で立ち寄ることにしよう。

看板にしたがって左に進む。
ほとんど踏み後程度にしか道は無いが、すぐに川にぶつかるので
迷うことは無いだろう。

よじ登る

ここからは川の上流に向かって歩くだけ。
だが、小さな滝があって一度右岸へよじ登らなければならないようだ。
小滝の流れは見ている分には綺麗だが、
実際そこを乗り越えようとすると、流れも強く淵も深いので、
濡れずに乗り越えるのは厳しい。
ここまで来ればもう少し。慎重に進みたい。

谷が狭くなってきた

だんだん谷が狭くなってきた。
行く手に洞窟がありそうな雰囲気だ。
それにしても小滝が連続する沢の水が美しい。
緑に苔生した岩肌にブルーの水。

見えてきた

ついに谷の終着点が見えてきた。
奥の谷が狭まったところにブルーの滝壺が見えており、
そこに滝が落ちているような白い水しぶきが見える。

植魚の滝かも

近づくにつれて、あれが植魚の滝だと確信する。
両側には苔に覆われた絶壁。
所々、染み出した水が水滴となって落ちている。
水の色は限りなく透明に近いブルー。
神々しいような雰囲気がある場所だ。

水が青い

水が青い。
透明度が高いのは当然のことながら、
ここの水の色はなぜかブルーに見える。
そこの石の色が白いから、より水の色が綺麗に見える。

ブルーに輝く

奥まで入って初めて滝の全景を見ることができる。
薄暗い空間の中に落ちる滝の白さは、一条の光のように見えて
神秘的な景観を造り上げている。
洞窟内には滝の音が反響して別世界にいるかのようだ。

しばらく時を忘れて見入ってしまう。
滝壺の中に足を踏み入れてもう少し近づいてみようとするが、
川底は見えているものの、すぐに長靴では入れない深さになってしまう。

ふと振り返ると、別の滝見に来た人が後ろで私を待っていた。
完全に別世界の空間にいたのでまったく人の気配にも気づいていなかったようだ。

神々しい

この空間もさながら、ブルーの滝壺に強く惹きつけられてしまう。
なんとも美しくも神秘的な色なんだろう。
洞窟の中の青く透き通る水。
同じ洞窟状の場所に落ちる滝として、シワガラの滝があるが、
あちらは緑の苔に覆われた緑の洞窟。
そしてこちらは青い滝つぼを持つ青の洞窟とでも行ったところか。

さて、そろそろ後ろで待つ人にこの部屋を明け渡さねばならない。

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風薫る谷 ~水仙群生地~
- 2013/04/20(Sat) -
水仙の海岸

戸津井鍾乳洞から白崎海岸に向かおうと車を走らせているとき、
たまたま見つけた水仙の群生地。
車を降りると海岸から水仙の甘い香りを含んだ潮風が、
ふわっと吹き上がってきた。


一面の水仙

確かに由良町のパンフレットに記載はあったが、
こんな道路沿いに無造作に広がっているとは。

海岸に向かって階段を下りていくと、
すぐにお花畑に囲まれる。

満開

ちょうど訪れたタイミングが良く満開のシーズン。
まだ寒い2月の風を浴び続けても、
その花は負けることなく咲き誇っている。
雪中花という別名もある水仙の香りには、
心を穏やかにする作用があるらしい。

天国

水仙に囲まれて美しい海を眺めていると、
天国にいるような気分にさせてくれる。
たぶん、ずっとここに居ても飽きることはないだろう。
ただ、人間には2月の潮風は少々寒い。

下は海

海岸線は白い花。そして海は深く青い。
なかなか良いスポットだ。
水仙の群生地と言えば、淡路島とか越前海岸とかもっと有名な場所があるが、
ここは誰もおらずひっそりと咲いている。
観光地どころか、まともな駐車場もなく無造作に道の横に広がっている。
自然の中に広がっているからこそ、ここは天国のような場所だと
思ってしまうのかもしれない。

水仙の小径

水仙には香りに鎮静効果がある一方で、
食べると毒性があり、酷いときには死に至ることもあるらしい。

美しい物には毒がある。
美しい風景を探してあちこち巡っている私も
すでに毒に冒されているのかもしれない。



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のけぞりの鍾乳洞 ~戸津井鍾乳洞~
- 2013/03/03(Sun) -
青い海青い空

青い海、青い空。
戸津井鍾乳洞はそんな景色を一望できる山の上にある。

ここまで登って来るには、
道を間違ったと思うような細い道を車で登ってこなければならない。
対向車の恐怖と戦いながら進み、
駐車場までたどり着いたときの開放感は相当なものである・・・

入り口

さて、入り口のおばちゃんに200円を払って中へと進む。
かなりリーズナブルな料金だが、
鍾乳洞としては小振りで全長100m程なので
それ相応と行ったところだろうか。

不思議階段

最初は人工的な階段が続く。
秘密基地への入り口みたいで、これはこれでなかなか良い雰囲気。

緑の洞窟

しばらく降り続けると緑のライトに照らされた鍾乳洞部分に到着する。
ライトが見えた辺りで、湿気を含んだ冷気が漂ってきて、
ぐっと鍾乳洞雰囲気に包まれる。

細い通路

通路は細い。
ときには横向きに歩いていかなければならないだろう。
ただ、下はコンクリートでほぼフラットなので、
それほど歩きにくいと言うことはないだろう。

まだまだ未発達か

肝心の鍾乳石というと、
あちこちに名前の付けられた岩があるものの、
まだ発達具合はいまいちと行ったところか。
イメージする溶けた岩のつららみたいなものはほとんど見られない。

玉石の間

鍾乳洞は途中で二股に分かれているが、
その片側にあるのがこの玉石の間。
少し広い部屋になっていて、一番鍾乳石も充実している場所である。

のけぞる

分かれ道まで戻って、今度はもう一つの通路へ。
こちらの道はさらに細くなっていて、
横向きに歩かされる上に、のけぞりながら進まなければならない。
いや、前屈みでも良いのだが、
のけぞって岩を見ながらすり抜けていく方が何となく楽なのだ。

天のカーテン

そしてもう一つの核心部の天のカーテン。
ここで鍾乳洞は行き止まりになる。

ここも多少は広い部屋になっているが、
しばらくここにとどまっていると、
後ろからどんどん別のお客さんがやってきて、
部屋はいっぱいになってしまった。

戻ろうにもあの細い通路に次のお客さんがやってきている。
申し訳ないが、のけぞりながらバックしてもらう事に。
そしてこちらも頭を下げるどころか、
のけぞりながら上目線ですれ違うという事態になってしまった。



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山上のヒキガエル ~神倉神社~
- 2012/07/14(Sat) -
巨石信仰

新宮市の町並みのすぐ横にこんもり盛り上がった山がある。
その山の中腹に大きな岩が鎮座しているのが見える。
それが、神倉神社のご神体として祀られるゴトビキ岩だ。

息の切れる階段

神倉神社のゴトビキ岩は古事記日本書紀にも記述がある
神武天皇が東征の際に登ったといわれる天磐盾の山であるという。
さらにこの階段は源頼朝が寄進したといわれる538段の階段だという。
古来よりこの神倉神社は聖地としてあがめられた場所だった。

かなり急坂

階段はかなり急坂で階段も自然石でできており、
大きさがまちまちで非常に歩きづらい。
それでも上に登る人はたくさんいて、
この日もおばあさんが必死のパッチで上を目指して登っていた。

鳥居が見えてきた

汗だくになりながら階段を登り続けていると、
視界の先に鳥居が見えてきた。
やっとゴールにたどり着いたらしい。

光の回廊

ここからが本当の聖地という事らしい。
右側には巨大な岩盤があり、
その至る所から水が染み出して来ている。
古来より大きな岩には神が宿ると言われているが、
確かにこの岩から水が染み出す様は、生命の息吹を感じさせる。

岩からは水が染み出す

今でこそ新宮といえば北海道に行くより時間がかかるような場所だが、
昔はそうではなかったらしい。
人々の往来も多く、熊野古道という山の道もあり、船のルートもあった。
船のルートで行くならば、この神倉神社のゴトビキ岩は
目印になったであろうことが想像される。

ゴトビキ岩

ゴトビキ岩にしめ縄がまかれて祀られている。
ゴトビキとはヒキガエルを意味する新宮の方言らしいが、
確かに言われてみるとヒキガエルに見えなくもない。

新宮の町並み

大岩が鎮座し、新宮の町並みが一望できるこの場所は、
神が下界を見守る場所なのか。
それとも神が降り立つ場所なのか。




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忘れ去られた要塞 ~友ヶ島~
- 2011/10/26(Wed) -
レンガの通り

この風景を撮りたくて、ここまでやって来た。

レンガ造りの廃墟に緑のつたが生い茂る。

ここは紀淡海峡を塞ぐように浮かぶ友ヶ島
明治時代に大阪湾を守るために、
加太と淡路島の間にあるこの友ヶ島
防衛施設が作られた。
地図上でみても、この場所が大阪湾の入り口で、
防衛戦略上、重要なポイントであることは間違いない。
この友ヶ島を抑えていれば、外界より艦船が大阪湾に入るのを
防ぐことができる。
そのため、この友ヶ島をはじめとして、
淡路島から加太にかけて、由良要塞と呼ばれる砲台基地が
たくさん造られている。

ただ、それは艦船が相手のことであって、
航空機が普及するにつれて、ここの戦略的重要度は下がっていった。

太平洋戦争まで存続するものの、
結局ここが戦略的役割を果たすことはなく、
終戦後は人々から忘れ去られる要塞跡となったのである。


上陸

友ヶ島は和歌山の加太港より定期船が出ている。
島は加太港のすぐ目の前に見えており、
船で20分も乗れば到着できる。

一応は無人島という事だが、
ある程度の観光地化はされており、
小さな店や交番出張所もある。


異世界への入り口

ハイキングコースがあり、今も稼動する灯台などもあるのだが、
今回はいきなり核心部へと向かう。
5つある砲台跡のうち、最大の砲台跡である第3砲台。
上陸した桟橋付近から山を登っていくとたどり着くことができる。

この緑に覆われたトンネルを抜けると別世界が広がっている。
千と千尋の神隠しのようなトンネルだ。


通路

トンネルを抜けると冒頭の写真の場所に出ることができる。
写真の奥左手より抜けて出てくる。
この古代文明の遺跡のような場所が、
友ヶ島のパンフレットの写真などに最も使われる
代表的な場所だ。

右手には部屋に入る入り口が見える。
もちろん中に明かりは一切ない。
入ろうと思うと懐中電灯が必要だ。

秘密ダンジョンを進む

少し進むとそこは真っ暗闇。
レンガのダンジョンを懐中電灯の明かりを頼りに進む。
リアル世界のRPGゲームの迷宮探検だ。

中はじめじめとして、足元には水溜りもできている。
油断していると、水溜りに足を突っ込んでしまう。

どうもこの場所には宝物は眠っていないようだ。
ぐるっと回ってまた外に出てきてしまった。
しかし、どこへつながっているかわからない真っ暗闇の通路は
なかなかのドキドキ感を味わえる。


階段を降りる

外に出てしばらく進むと、またもや地下世界へ降りる階段を発見。
いきなりモンスターが出てきそうな雰囲気だが、
またしても懐中電灯を頼りに奥へと進む。


秘密部屋

今度はもっと入り組んだ造りになっている。
階段の奥に、さらに下へと降りる階段。
もちろん電気はない。
途中で懐中電灯の明かりがが切れようものなら、
ちょっとしたパニックであろう。
よくぞ立ち入り禁止にせず、開放してくれたと言うべきだろう。

どこへ進むともわからない地下迷宮を進むと、
このような部屋を発見した。
砲台の弾薬を保管していた倉庫だろうか。
さすがに弾薬などは残っていないが、
かつて人がいたような感じのする場所である。


地下通路

通路はまだ続いているが、
しばらく進むと、奥に出口が見えてきた。
地下へ降りているのに出口が。
一体どういう構造になっているのだろう。
友ヶ島の山の中に造られているので、
立体的な構造になっていることだろうか。
基地だけに、砲撃を受けても壊されないように
地中に造られているのかもしれない。

緑に侵略される

外に出ると緑に囲まれた場所に出た。
見えている丸い円は、かつて砲台が置かれた台座の跡だろうか。
周りは壁や山に囲まれており、
海上を航行する船舶からは死角になっている。
ここから砲撃すれば、確かに敵の不意をつくことができる。

砲台の台座か

奥のトンネルを抜けるとまた別の砲座跡がある。
こちらは緑色の水が溜まっており、
まるで庭園があったかのような場所にも見える。
何も予備知識がなければ、
何千年も昔に栄えた古代文明の遺跡と言われても
信じてしまうかもしれない。


島を一望


この砲座のある場所から階段を登っていくと、
友ヶ島を見渡せる展望台へ行くことができた。

友ヶ島とは、地ノ島、神島、沖ノ島、虎島の総称で、
今いる場所が沖ノ島。そしてポツリと浮かぶのが神島。
沖ノ島の先っぽにくっついているように見えるのが
虎島と地の島だろう。
その奥に見えるのは和歌山の加太である。

ここに基地があった明治から戦前にかけては、
地形図にも記されていなかったという。
戦後まもなく、観光地として開かれ、
南海汽船によって定期船が運用されるも、
観光客が減ってしまい南海グループは撤退。
跡を継いだ友ヶ島汽船も廃業し、
今は加太漁業組合が運営しているという。

かつては軍略上隠されていた友ヶ島も、
今や忘れ去られた要塞となり、
本当の遺跡となろうとしている。





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とまらない涙 ~雫の滝~
- 2010/12/26(Sun) -
紀伊半島一周旅行もクライマックス。
まぼろしの滝まで足を伸ばしたので、
すさみ町に着いたときはほとんど日も暮れかかってきていた。

地図上にはもう1つの滝の場所が記されている。
それが雫の滝だった。
ちょうど帰るコースにできる道沿いにあるので、
できればよってみたいと思っていた。
道路からすぐに立ち寄れる場所にあるので、
アクセスには問題ない。
あとは日没との戦いだ。

すさみ八景の雫の滝

すさみ八景雫の滝の看板までやってきたときは、
だいぶ暗くなっていた。
立派な看板がついているが、
駐車場などは無く、少し広くなった道路に車を停めさせてもらう。

写真では明るく補正されているが、
実際はだいぶ暗くなってきている。
この誰もいない山中で日が暮れてしまっては、
危険を伴う恐れがある。
急ぎ足で、谷に下りる階段を降りて行く。

ざわつく川面

階段を5分ほど下りていくと、
川面が見えてきた。
深いグリーンの水はざわついている。
深い淵なのに水面が揺れているのは、
大きな滝が近くにある証拠だ。

滝が見えた!

予想通り、川沿いまで出ると、
すぐに滝の姿が見えてきた。
やはりこの日は水量が多い。

雪崩のような二段滝

雪崩のように水飛沫が落ちていく。
二段の斜瀑で、本流にかかる滝のためか、
非常に幅の広い滝である。
洪水であふれ出した大量の水が押し寄せるようにも見える。

雫の滝と言う名前はどこから来ているのだろうか。
雫どころの水量ではない。

あらぶる雫

あらぶる雫は、岩肌の上を水煙を上げながら雪崩落ちる。

二段の斜瀑

そうか、これは感動の涙。
紀伊半島一周旅行の最後の滝。
号泣し、とまらない涙の雫が滝になったのか。

2日間で数多くの滝を見てきたが、
それらの雄瀑にも負けないぐらいの滝だった。

これにて旅は終了する。



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幻を追いかけて ~まぼろしの滝~
- 2010/11/20(Sat) -
古座川源流では大雨影響でできた滝に行く手を阻まれ、
消化不良気味であったので、
もうひとつの滝まで足を伸ばしてみることにした。

古座川の支流にかかる、その名も「まぼろしの滝
道路ができるまでは何日もかけて踏み込まなければならないような
山奥深くに眠る、まさに幻の滝だ。

古座川上流の大塔山登山口から戻って、
途中の道を北西に折れる。
ここも細い道で、ほとんど車も通らないせいか、
至る所に折れた木や小さな落石が転がる。
舗装はされているものの、なかなか気を遣う道だ。

30分以上はそんな道を走っただろうか。
やがて道は行き止まりに到着した。

まぼろしの滝は存在した

まぼろしの滝の看板が見える。
文字はしっかり見えているものの、
看板を支える木は忘れ去られたように朽ちている。

横を流れる川は相変わらず水量が多く、
道路まで水が溢れ出しているほどだ。
今回はたどり着けるだろうか…

5分ということらしいが

滝まで5分とのことだが、道はどこに?
苔むした岩が雨水で湿ってとても滑りやすい状態。
とりあえず、この岩場を乗り越えて行かなければならない。

看板もあって、遊歩道も整備されているかと思いきや、
まぼろしの滝への道筋はなかなか最初から手強い。


自然の鉄条網

岩場を越えると、今度は鉄条網のように曲がりくねった木々が
行く手を遮る。
まるで魔女の館の周りにある茨の道のようだ。
谷は太陽を遮り薄暗く、曲がりくねったシルエットを
不気味に演出している。

奇妙に曲がりくねった木

いったい、この曲がりくねった木は何なんだろう。
まっすぐな木に絡みつき、寄生して養分を吸い取っているようだ。
山が何か得体の知れない物に侵食されているように思える。
ほんとに不気味で引き返した方が良いような気分になってくる。


さらにさかのぼる

さらに川の横をさかのぼる。
やはり水量が多く、かろうじて道であっただろう場所にも
水が溢れ出してきて、足場をかなり制限させてくる。

ガレた岩場を白い飛沫を上げながら流れてくる川は、
美しくもあり、恐ろしくもある。

しかし、行く手に明るい光を感じ、
滝の存在を感じるようになった。
滝の轟音は川の流れが激しすぎてかき消されてしまっているが、
滝前の開けた空間があることはなんとなくわかる。

まぼろしの滝は、事前の調査によると、
絶壁からまっすぐ落ちるきれいな直瀑だが、
いつもは水量が少ないため、風によっては右へ左へと流れる
風折れの滝となっているらしい。


問題のポイント


さて、今回もまた問題のポイントに辿り着いてしまった。
道は川の反対側から続いている。
川を渡らなければならない。
普段の水量なら簡単に渡れるのだろうが、
今日のこの水量では結構深さがありそうで、
濡れずに渡りきる事はできそうにない。
どこか岩飛びポイントでもないか周囲を調べるも、
流れもきつく、岩も濡れているので危険が伴う。

が、今回はあきらめたくない。
こんなこともあろうかと、持ってきたアウトドア用のサンダルを
ザックの中から取り出す。
ズボンのすそをまくり上げ、川の中へと進入。
冷たい水がひざまで届くが、何とか川を突破。
ここまで来たら引き下がれない。


あれは幻か

対岸に渡るとすぐに、見えてきた。
あれは幻か。
一条の白い光の筋が一直線に流れ落ちている。

光の中に幻の滝が見える

一歩ずつ近づくにつれてはっきりと見えてくるまぼろしの滝
それは想像以上に迫力のある立派な直瀑へと変貌していた。

滝の周りだけ明るく陽が当たり、白い飛沫が光り輝く。


全貌が見えてくる

やがて木々の切れ間から全貌が見えてきた。
水量が少なく風折れの滝と言われた姿はどこにも無く、
ダムの放流のように一気に流れ出してくる。

迫力満点

かたまりとなった水は地面に叩きつけられ、
近寄ることのできないくらいの水飛沫を巻き上げている。

注ぎ口

注ぎ口からはあふれるように水が流れ出している。

まぼろしの滝全景

まぼろしの滝は幻ではなく確かにここに存在した。
言い伝えのような風に霞むような滝ではなく、
山々の水を集めて力強く。

人々を寄せ付けない深い山、木々も川の水の試練も乗り越えた者だけが
見ることを許される絶景。

少し無理をして足を運んで良かったと思える瞬間。

小さな障害は乗り越えられても、この壁だけは越えられない。
圧倒的な自然の前に、しばし立ち尽くすことしかできなかった。



紀伊山地の山の奥の奥


紀伊半島の最深部。
どこまでも続く山々。
林道まで降りてきても、なかなか余韻が冷めることは無かった。




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谷をふさぐ滝 ~古座川渓谷~
- 2010/11/13(Sat) -
古座川沿いの道をさかのぼる。
一枚岩より1時間ぐらいは車を走らせただろうか。
あまり状態の良くない1.5車線道路なので、
実際の時間以上に長く感じる。
ただほとんど対向車がいないのが幸いだ。

木々に覆われた渓谷


到着した大塔山の登山口。
古座川の源流にあたる大塔山は、山としても有名だが、
今回の目的は2本の滝、植魚の滝張尾の滝だ。
植魚の滝は洞窟上の空間に落ちる神秘的な滝で、
シワガラの滝を髣髴とさせる雰囲気のある滝だ。
張尾の滝は美しい滝つぼを持つ、こちらも劣らず神秘的な滝だと言う。

とくに植魚の滝はどこかの雑誌の写真を見た瞬間に魅せられて、
いつかは行ってみたいと思っており、
今回の紀伊半島一周の旅のクライマックスに持ってきたぐらいだ。

大塔山登山口の看板

さあ出発だ。
二つの滝まではさほど距離はないが、
何度か渡河ポイントがあるという。
いつもは身軽な格好で歩いて行くのだが、
今回は慎重に装備を整えて出発することにした。


橋の横から川へ降りる

橋の横から渓流となった古座川へと下りる。

心配されるのは台風の影響による昨晩から今朝にかけての大雨だ。
今朝の那智の滝の近寄ることのできない増水っぷりをみると、
川の渡るポイントの多い今回に不安たっぷりだが。
とりあえず、行けるところまで行こう。

天候は回復して雨は上がっているものの、
谷底の緑に囲まれたこの場所は、
雨の中を歩いているような湿気に包まれている。


予想通り水量が多い

川の横まで下りると、一瞬にして山奥の秘境に来たような雰囲気になる。
人間の手の及ばない、本当の山奥の秘境だ。

しかし、予想していたものの水量は多い。
滝ツアーの場合、水量は多ければ多いほど歓迎ではあるが、
今回の滝の場合は水量はむしろ少ない方がありがたい。

とはいえ、川横の遊歩道までは水は到達しておらず、
今のところは歩くには差し支えない。

ただ、これ以上増水してくると、
両側が谷になっているため、すぐに逃げ場を失う。
大自然の美しさはいつも危険と隣りあわせだ。

引き返した方が良さそうな理性に反して、
自然の美しさに見せられたまま、奥へと歩みを進めてしまう。


道をふさぐ滝

3分も歩いただろうか。
ふと歩く先に轟音をとどろかせながら水飛沫が上がっているのが見える。
滝だ。こんなところになぜ。
ルートは調べきたはずだが、こんなところに滝があるのは確認していない。
しかも、遊歩道をふさぐ形で落ちており、
その滝が作り出す水飛沫は、谷底を埋め尽くすほど激しい。


聞いてないよ

これは・・・。
しばし絶句して滝を眺めてしまった。

恐らく昨日からの雨でできたにわか滝だろう。
しかしそれにしても、相当立派な滝だ。

落差はざっと見ただけでも20mはあるだろうか。
木々に遮られて良くは見えないが、
谷の上からずっと続いているのだとすると、
それ以上の落差があるかもしれない。
水量もにわか滝とは思えないほど多く、
川に直接注ぎ込んで、あたりを水飛沫で包み込んでしまっている。

谷底の川に崖から流れ落ちる滝。
川の水量が多ければ、宮崎の高千穂にも良く似た絶景だが、
今回ばかりは途方にくれてしまった。

道は完全に滝に飲み込まれており、
無理やり進もうと思えば、川を突っ切るしかないが、

川を渡ろうにも

川を渡ろうにも水量が増えている上に流れも激しい。
深さはひざ上ぐらいはあるだろから、
足をとられて流されかねない。

渡れそうなポイントを少し探してみたが、
たとえ渡れたとしても、滝の作り出す水飛沫の中を突っ切るので、
全身はすぐにびしょ濡れに。
しかも先を見ても、何度も川を渡って行かなければ先に進めそうに無い。

とても無理だ。
遡行用の装備でもしてこなければ、とても進むことができない。
せっかく、紀伊半島の中心部ともいえる場所へ
はるばるやってきたのに、目的地である2つの滝を見れないのは残念だが、
ここで怪我でもしたら大変なことになる。
涙を飲んで断念することにした・・・。

さよなら滝たち


さよなら滝たち。
また来るよ。

岸壁の至る所から水が染み出してくる。
豊富な保水力を持った紀伊半島の山が、
下流の古座川や熊野川の美しい流れを作り出しているのだろう。

最後にもう一度恨めしそうに振り返って、この場を後にすることにする。




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