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氷河の爪痕 ~木曽駒ヶ岳~
- 2016/10/22(Sat) -
千畳敷カールに戻ってきた
まじめに山登りするほどの体力は無いのだが、
これだけの景色が広がっているのなら、
頑張って登ってみようという気にもなるもの。
信州は木曽駒ヶ岳
標高は2955mで切り立った山々が連なる中央アルプスを代表する
日本百名山の一つだ。

ロープウェイから滝

山登りと入ったものの、3000mクラスの山を麓からチャレンジできるわけも無く、
ロープウェイで一気に2600mまで登ることに。
木曽駒ヶ岳は麓からは専用バスでしらび平まで行き、
そこから一気に2600m地点の千畳敷カールまで登ることができる。
ロープウェイの下には日暮の滝がかかってていて、壮観な眺めも楽しめる。

さすがの別世界

と言うわけで、あっさりと千畳敷カールへと到着。
目の前には氷河によって削りだされた広大な景色。
まさに中央アルプスに来たー!と言う感じ。

先行き不安

下界は晴れていたのだが、高地までやってくると少しガスがかかって
あまり天候はよろしくない。
見渡す限りの絶景!とうには及ばず、肝心の木曽駒ヶ岳山頂付近はガスの中。
少々不安ではあるが、ここまで来てあきらめるわけには行かない。

切り立った登山道

まずは千畳敷カールの絶壁の上、乗越浄土を目指す。
途中まではゆるやかな坂道だったが、進むにつれて角度は急になり、
険しい登山道になる。

登山道は大混雑

このように登山客がたくさん行列を作って登っていて、
道が細くなる部分になると降りて来る人とすれ違うのに
少し待っていなければならない状態に。

ロープウェイ乗り場ははるか後ろ

振り返るとロープウェイ乗り場があんな遠くに。
通りで疲れるはずだ。
恐らく空気が薄いせいもあるのだろう、
これだけ急な坂道が続くとなかなか息が切れる。
ちょうど順番待ちで休憩できるのが逆に助かる。

切り立った岩

上に登っていくにしたがって、切り立った岩々が迫力を増していく。
とても人を寄せ付けないような自然の厳しさだが、
登山家達はこんな山々の尾根伝いに縦走したりするのだろう。
ロープウェイで楽をしている自分には遠く及ばない世界。

しかし、ここにきてガスの量も増えてきたような気がする。
昔登った乗鞍岳もバスで上に行ったらほんとに真っ白なガスの中だった記憶が・・・
なんとなくガス遭遇率の高い私。

宝剣山はカッコイイ

ようやく乗越浄土まで到着。
ロープウェイを降りてから1時間ぐらいだろうか。
最後の坂道はなかなか疲れた。
すぐ横にはまるで剣のように切り立った宝剣山
ここから片道20分ぐらいなので来る前はあの尖った山に登ろうと思っていたが、
ここまでの道で疲れてしまったので回避することにする。
取り付いている人も見ることができるが、
疲れで足を踏み外しでもしようものなら、まず命は無いものかと思う。

乗越浄土からの絶景

しばらく疲れを癒すため休憩していると、
なんとガスが次第に晴れてきて青空も顔を出すように。
視界が広がるとなんと素晴らしい景色だろうか。
疲れも一気に拡がるというものだ。
さあ、ここからは木曽駒ヶ岳を目指そう。

中岳と木曽駒ヶ岳

視界はすっかりよくなり、これから目指す目的地もはっきりと見える。
この空の上を歩いているような絶景ウォーキングを楽しみながら
頂上を目指すのだ。

中岳への道

ここからはゆるやかな坂道。
さあ、子供だって頑張っている。
あの青空の広がる場所へ向かって進もう。
とはいえ、ゆるやかな坂道も歩き出してみると
なかなか体力を奪っていく。
やはりもう少し体を鍛えねば・・・

次は木曽駒ヶ岳

乗越浄土から歩くこと20分。
ついに山頂に到着!と思いきや、目の前にもう一つの山頂が・・・
そうか、中岳の存在を忘れてた。。。
乗越浄土から木曽駒ヶ岳に行くには、あいだの中岳を一度越える必要がある。
ここから一旦下って、また登らないとダメなのか。
辛い・・・

瓦礫の山

木曽駒ヶ岳はまさに瓦礫の山。
大きな石がごろごろ転がっていて、遠めに見るとゆるやかで歩きやすそうだが、
実際は足を石にとられることが多く、思った以上に歩き行くい。
足首までサポートするちゃんとした登山靴が必須だろう。

疲れたー

中岳から40分ほど歩いてついに木曽駒ヶ岳山頂に到着。
ふう、疲れた~。
ちゃんとしたクライマーに笑われそうだが、
スタートから2時間半ほどかかった道のりは、お手軽とは程遠い。
クライマーより先に膝に笑われてしまった。

木曽駒ヶ岳登頂

山頂からの景色はほんとに最高。
登ったものにしか分からない別世界が広がっている。
この景色があるからこそ、これだけたくさんの人が山頂を目指すのだろう。
スタート時に不安だったガスもまばらになり、
山嶺の絶景を引き立て役になっていた。

いつまでもここにいたいのだが、帰りのロープウェイの混雑具合も気になるので、
重たい足をあげて帰路に付くことにした。
帰りも同じ距離があるんだよな・・・。



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カルデラが作った大秘境 ~米子大瀑布~
- 2013/11/10(Sun) -
どこまで奥まで行かせるねんと思った。
細い林道を延々と進む。どんどん高度は上がっていくし、森は深くなる。
途中でイノシシに遭遇してビビり、
(可愛いウリボーみたいなやつで、道を譲ってくれたのでちょっと癒されたが)
次にサルにも遭遇。ちょっと赤ら顔のでかいやつだった…
そしてしまいにはオッサンに遭遇し…、
ええっ!?おっさんっ!
こんな人の手が及ばないような秘境になんと道路整備のおじさんが立っていました。びっくり!

と言うわけで、やって来たのは長野県須崎市が誇る観光スポット、米子大瀑布
道路にイノシシとかサルとか出る場所に、こんなちゃんと係りの人がいる観光地があるのね…
熊とかに襲われなければ良いが…
これから向かう米子大瀑布に向けてどんな深い山奥を一人で踏み込むのか少々不安だったが、
人がいたので、とりあえず一安心なのだが。

森の中を進む

うわ…、これは完全なる原生林。
雰囲気からしていつもの森とは違う人外感。
そもそも日本のほとんどは人の手が入った人工林なのだか、ここは杉の木などがほとんどない自然林のようだ。
道こそ整備されているものの、木々は不規則に生えていて、まさに自然のままに成長した感じ。

観光道だが人外感がハンパない

川と木々に囲まれて、まとわりつくような湿気。
そう、ジャングルのなかに踏み込んだら、きっとこんな感じなんだろう。
ここは人間の場所じゃない。
整備された遊歩道も、油断をしたらすぐに草木に侵略されてしまいそう。

実は二つの川が合流する滝

遊歩道の横には川が流れていて、小さな滝がいくつか架かっている。
よく見ると二つの川が一つに合流しているではないか。
米子大瀑布というのは、不動滝、権現滝の二つの滝の総称で、
最絶壁に2つ並んで落ちる滝である。
その下流がその川なのであろうが、それがここで合流しているということであろうか。

ちらりと見える不動滝

熊避けのベルが所々に設置されていて、ちーんと鳴らしながら進む。
とにかくいつ熊が現れても不思議ではない雰囲気の中を歩いていく。
そしてしばらく進んでいると、不動滝が見えるポイントに辿りついた。
遠望だが、恐ろしく切り立った崖の上から滝が落ちているのが見える。
このスケール感はなかなかのものだ。

滝山不動寺奥の院

さらに滝へ近づくべく歩いていると、古い朽ちかけたお寺にたどり着く。
これは滝山不動寺の奥の院という事らしい。
隣にはもはや長い間使われずに廃墟となった宿泊施設らしきものも見える。
こんな山奥で修行にでも使ったのだろうか。

見えてきた

奥の院の建物の前を右に入って、お地蔵様や不動明王の立ち並ぶ道を進んでいくと、
5分ほどで不動滝が近くに見えてきた。
ここまで来るとなかなかの迫力である。

不動滝全景

滝前へ抜けると、木々はなくなり不動滝の雄姿を一望できるポイントに到着。
この絶壁からダイレクトに落ちる滝は圧巻の一言。
巨大な断崖自体が日本離れしたような景観なのだ。

もともとこの辺り一帯は大きな火山活動があり、カルデラの地形になっている。
つまり目の前の絶壁はカルデラの外周部で、
今立っているこの場所はもともと火口の部分にあたるわけだ。

下は霧状に

不動滝の落差は85m。
落差の大きい滝なので、水は霧状になって落ちていく。
そのために滝壺はない。
というより、この下は急な崖の斜面になっていて、
下まで滝の一部と考えると、落差85mの倍ぐらいはありそうである。

絶壁を見上げる

この滝を修行で打たれるという人もいるらしい。
いくら霧状になっているとは言え、滝に近づくだけで
猛烈な風が水飛沫混じりに吹き付けてくる。
とても滝に打たれる場所までたどり着けそうなものではない。
本当に滝に打たれているとは、ちょっと信じられない気も…。

それ以前に、この日は落石の危険もあるということで、
このあたりから先は立ち入り禁止になっていた。
確かに滝の下は岩がゴロゴロ転がっており、
いつ落石が起きても不思議ではない状態ではある。

権現滝はちょっと遠い

次はお隣の権現滝。
不動滝の手前の道を絶壁に沿うようにして進むと、
木々の間からちらりと見えるポイントがある。
遠望しかできないが、不動滝とほぼ同じ落差の権現滝。
近づいてみたいのだが、どうもまともな道はないらしく、
普通の人ではたどり着くことができない。

権現滝の下流の赤い岩

しばらく進むと、ぐるっと回って滝不動寺の裏側あたりに戻ってくる。
ちょうどここが権現滝の下流にあたる。
この川を遡れば権現滝の直下に到着できるかもしれないが、
専門家に連れて行ってもらわなければ、ちょっと無理だろう。

川の岩は赤く、温泉の成分が混ざっている証拠だろう。
もともと火山の火口の上なので、温泉が沸くことにはなんら不思議はない。
滝不動寺の宿坊のようなものも残っており、
長い年月、使われた形跡もなく廃屋となってはいたが、
風呂場のようなものも残っていた。
恐らく、かつては温泉施設がこの場所にもあったのかもしれない。

米子鉱山跡

火山があるということは、色々な鉱石も産出する。
先ほどの川底の赤い色もそうなのだろうが、
かつてこの地は硫黄の鉱山だった。
戦前は硫黄の需要が多く、1500人もの鉱山関係者が暮らす場所にも
なっていたらしいが、今はすべて埋め立てられ、
このような広い草原になっているのみである。

二つの大滝

こんな大秘境のような場所に1500人もの人達が暮らしていたのは驚きだが、
こうして木々がなくなっているおかげで、
二つの大滝が落ちる大絶景を眺めることができる。
こんな贅沢な景色は日本で見れる場所はそうそうないだろう。

不動滝の下流がかっこいい

つい先ほどまで居た不動滝。
霧状に落ちる水がまたいく筋の流れに戻って、
斜面を落ちていくのは、なかなか格好良くて素晴らしい。

ちょうど草原になっているので、
弁当でも食べながらずっと眺めていたいような場所だ。

絶景パノラマ

鉱山跡から更に進むとかつての集落があった跡地にたどり着く。
この辺りが一番高い場所でカルデラの大絶景を一望できるポイントになっている。
もう集落の建物などは綺麗さっぱりなくなっており、
所々に残る石垣だけが、かつての栄華の痕跡を残しているのみである。

大自然の中では、70年ほどの鉱山の歴史などちっぽけなものなのだろう。
人が住まなくなれば、すぐに自然に戻っていく。

この場所からは今日、辿ってきた滝下から鉱山跡までの道のりを一望することができる。
やはりこの大絶景の前では人間の道のりなどちっぽけなものである。


ここから30分ほど下って行けば、駐車場へと戻ることができる。
トータル2時間半ほどの秘境探検。

駐車場へ戻ると、係りの人がアンケートを取っていて、
記入すると須崎市のクリアファイルをもらった。
須崎市もなかなか頑張ってるなぁ。


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全方位眺望の滝 ~雷の滝~
- 2013/11/03(Sun) -
長野県高山村雷の滝は、裏見の滝のなかでも、国内屈指の滝という。
道路脇にあるお手軽滝なのだが、その実力はいかほどのものか。

見えてきた


道路には休日ということもあって車がびっしり。もっと無名かと思っていたら、意外にも人気の滝だったらしい。
観光客に混じって道路から川へ降りる階段を進む。

まずは裏から

階段を降りるとすぐに滝が見えてくる。
まずは横からの姿。全貌を見ないまま滝裏のトンネルをくぐって行くという、いつもと違う滝との対面。

滝の中をくぐる

そしてその水の量がハンパない。それもそのはず、本流の川が滝になっているのである。
川を溶岩がドーンとふさいで、それを川が乗り越えたという感じなのだろう。
関西には少ないタイプの滝かもしれない。
滝裏は結構雨漏りが激しい。調子に乗って写真を撮ってると、結構ずぶ濡れになる。

抜けた


雷の滝は谷底に落ちて行く滝なので、水の音が反響してすごい轟音が響き渡る。
これが雷の滝と呼ばれる所以なのだろう。会話はまずできないと思ってもらった方が良い。

先ほど通った滝

滝裏のトンネルをくぐり抜けて対岸にわたる。ここで初めて滝を正面から見る事ができる。
裏見ができようができまいが、この滝はどの角度からみても絵になる滝だ。

茶色い岩肌

恐らく温泉の成分が混ざっているであろう茶色の岩肌を伝いながら流れる。
滝裏の激しさとは異なり、なかなか優美な姿を見せてくれる。
ちょっと暗めの谷なので、スローの撮影もやりやすい。
普通は滝を見るベストポジションと言うものがあるが、
雷の滝はぐるっと一周どこでも楽しめる全方位の滝だった。

滝ノ下

しばらく、流れ落ちる豪快な滝を眺めていたが、
どこにいても、雷鳴とどろく嵐の中のように水しぶきが上がっているので、
すぐに全身ずぶ濡れになってしまった。



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天界の日本庭園 ~北横岳・坪庭~
- 2013/09/28(Sat) -
賑わう坪庭

八ヶ岳の北端に北八ヶ岳ロープウェイがあり、
そこから一気に2300mの世界まで登ることができる。
せっかく信州にやってきたので、標高の高い山に登りたいということで、
このロープウェイを使って楽チン登山を開始です。

夏休みという事もあって、山麓駅もロープウェイが30分待ち状態。
そしてこの通り上についても、涼しさを求めて人たちであふれかえってます。
標高も2300mとなれば、下界は35度でも上は20度少し。
空も透き通り、高原にやってきた!って感じです。

溶岩が冷え固まってできた地形


ロープウェイで登った場所に広がる一帯は坪庭と呼ばれている。
いかにも溶岩が冷え固まった地形といった感じで、
足下は黒いゴツゴツした岩が広がっている。
元々は溶岩の岩だけだったのが、年月を経るにしたがって、
岩の隙間から草木が生え、日本庭園のような景観を作り出したという。

お花も咲いています

よく見れば花も咲いている。
小さく可憐な花。名前はなんと言うのだろう。
高原で何度か見たことがある。

縞枯れ

坪庭はすり鉢状になった底の部分といったところだろうか。
周囲は2500m級の山にぐるっと囲まれている。
とは言え、ここも2200m以上あるので、標高差では2~300m程度の差ではあるが。
つまり、今立っている坪庭の部分はかつての火山の火口付近という事だろうか。
火口のマグマが最後に冷え固まったために、このような黒い岩の地形ができたのだと思われる。

目の前に見えているのは縞枯山
縞々模様に樹林帯と枯れ木帯ができている珍しい現象。
特に人の手を入れているわけではなく、自然にできているらしい。

北横岳の登山道

さて、せっかくここまで来たのだから、どこかひとつ山の頂上まで登っておきたい。
下調べによると、北横岳(標高2,471m)がここから一番近く、
初心者でも登れる山らしい。
色々とアウトドアスポットは回っているが、登山の方はほぼ素人。
とにかくいつもはお手軽な場所しか回っていないので、
あまり距離のある山を登ることはほとんどない。

標高差300m弱なので、まあ1時間も歩けばたどり着くのだが、
これがなかなか厳しい。
坪庭から北横岳の登山道に入ると、ほとんどが上り坂で、
とたんに息が乱れてくる。
心地よい林の中の道なのだが、標高が高いせいかすぐにぜいぜいと息が荒くなる。

ヒュッテまでやってきた

坪庭から30分ほどで、頂上手前のヒュッテまでやってきた。
かなりへろへろになっていたので、10分ほどここで休憩。
いくらなんでもここまで疲れるのはやっぱり空気が薄いに違いない。
と、最近の運動不足を横において思い込んでみる。

この階段を登れば頂上

ヒュッテからは15分ほどで頂上。
最後の長い階段がなかなかつらい。
1時間程度の登山なので、あまり装備を整えていなかったのを
ここまできて後悔する。

南八ヶ岳が一望

頂上到着!
頂上の手前で森林限界を突破し、辺りに高い草木はなくなるので、
最高の360度眺望が広がる。

南には八ヶ岳の連山が見渡せる。
赤岳など有名な山々が続く南八ヶ岳は、
この北八ヶ岳とは違って、切り立った岩肌むき出しの急峻な山である。
標高もこちらより高く2800m級の山々が続く。
いつかはアルプスと呼ばれる切り立った稜線上を歩いてみたいが、
標高300mを登るだけでへばっている体力では、
いつのことになるのやら。

蓼科山

北側には蓼科山。
こんもりとした綺麗な三角形の独立峰。
まさに富士山のような火山の形をしている。
蓼科山もわりとお手軽な山だが、あちらは片道2時間弱はかかるらしい。
しかし、あの山の頂上からの眺望はこちら以上に気持ちが良いだろうな…

その荷物で行くんだ

山は登れば降りなければならない。
頂上で30分ほど休憩した後、来た道をまた坪庭まで戻る。
下りも疲れた体にはなかなか厳しい。
と、思っていたら、先ほどのヒュッテに荷物を運ぶのだろうか、
ダンボールをたくさん担いだ男性とすれ違った。
その後姿を見て、旅行が終わったら体力づくりに励もうと、
この時だけ固く心に誓うのであった。

岩のオブジェ

坪庭の周回道に戻る。
溶岩の作り出すオブジェはまさに自然の芸術品。
なんとなく、恐竜にも見えなくはない。

ロープウェイで降りる

さあ、ロープウェイ乗り場まで帰ってきた。
帰りのロープウェイも人でいっぱいだ。

ロープウェイ横の展望台で次の便を待つ。
気温20度の空気も名残惜しいが、次の目的地も回るべく、
後ろ髪を惹かれる思いで下界に降りる。

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温泉が流れる渓谷 ~横谷渓谷~
- 2013/09/07(Sat) -
蓼科高原の南側にある横谷渓谷
メルヘン街道という蓼科高原の別荘地が並ぶ道から簡単に行けるので、
渓谷沿いの遊歩道にはたくさんの人たちが訪れる。

案内図

なぜかマイナスイオンをやたらとアピールしている案内図。
そもそもマイナスイオンが何なのかよくわからないが、
水しぶきという意味合いで言えば、横谷渓谷の入口にある乙女の滝
マイナスイオン個数がやたら多い場所という事になるかもしれない。

横谷渓谷の遊歩道をすべて回ると往復2時間以上かかってしまうので、
今回は駐車場のある乙女の滝王滝をそれぞれ立ち寄ることにした。

階段を降りれば乙女の滝

乙女の滝は駐車場から少し歩いてこの階段を降りればすぐに見えてくる。
途中の道路で乙女の滝の落ち口が少し見えるので、
つまり滝の水は道路の下を通って谷に落ちていることになる。
道路の反対側には建物があったりするので、
少々人工的な滝というイメージを持ってしまう。

水しぶきだけの滝

まさに水しぶきという滝。
マイナスイオンをアピールするのもわかる気がする。
木々の隙間から前触れもなく噴出す水しぶき。
道路の下からじゃなかったらもっと感動的なんだが。

水しぶきと木々の緑と青空のコントラストは、
なかなか迫力があって写真映りの良い滝である。

そのまま谷底へ

乙女の滝は落差30mと言われているが、
恐らく水しぶきとなって落ちている部分だけの落差だろう。
落ちた水は斜面を伝って遥か下の横谷渓谷まで落ちていく。
これを落差に加えるならば、落差100mはあるのではないだろうか。

あっという間に水滴がレンズに

乙女の滝と言うかわいい名前とは裏腹に、豪快に水しぶきを撒き散らす滝。
しばらく滝の前で撮影していると、あっという間にレンズが水滴で濡れてしまった。


王滝

さて、今度は王滝
落差40m。横谷渓谷の本流に君臨する最大の滝だ。

乙女の滝から遊歩道で45分という道のりだが、
時間を節約するために、車で上流まで行き、
横谷観音展望台の駐車場から訪れた。
展望台から遥か下に少し見えるのだが、かなり下まで降りなければならないので、
行くかどうか躊躇したが、10分という標識を信じて進んでみた。

確かに10分程度で王滝の展望台までたどり着くのだが、
常に下りの道で思いのほか体力を奪われる。
当然、帰りは登りなので10分ではつかない。

王滝は展望台から少し木々にかくれて見えにくいが、
綺麗な直瀑で美しい滝である。
何より特徴的なのはその茶色い岩肌。
上流に明治温泉や渋川温泉があり、その温泉の成分が影響しているのではないかと思われる。
もしかしたら川の中からも温泉が湧き出しているのかもしれない。

滝壺近くにも行く道があるらしいが、それを知ったのは後日のことなので、
次の機会にはガッツリ横谷渓谷ハイキングと温泉で汗を流すツアーでも
行きたいものだ。


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絵になる高原の池 ~御斜鹿池~
- 2013/08/31(Sat) -
夏休みを利用して、信州まで遠征に行ってきた。
今年は猛暑でへばっていたので、信州の高原が恋しかったからだ。
信州の高原といえば蓼科ビーナスラインに行かねば。
そして、どうせなら秘境探検もくっつけて…
ということで探していたら、おっ、結構いいとこあるじゃん。

高原の池

ということで訪れたのは、ビーナスラインより少し南に外れた
八ヶ岳の麓近くにある御斜鹿池
麓といっても標高は1000m以上あるので、むしろ中腹か。

鏡面の水面

この池、水面が鏡面のようになって、よく木々を映しこむ。
風がなく水面が穏やかな晴れた日なら、誰だって綺麗な水面を撮ることができる。
今日もそんな日に当たって、静かな水面に木々が落ちていた。

白樺と池

白樺の木が近くにあったりして、ほんとに高原の池って感じ。
実は人工のため池だったりするのだが、周囲の自然に溶け込んでいて
対岸の堤防を見なければ、自然の神秘的な池という趣だ。

小川も心地よい

ため池といっても馬鹿にしてはいけない。
水は湧き水を集めて池にしているので、水はとても綺麗である。
日本ため池百選にも選ばれている、堂々たるため池なのだ。
ため池百選なるものがあるのも初めて知ったが…

流れ込む小川も恐らく人工の水路なのだろうが、
まさにこれぞ「小川」って感じの清らかな流れである。

鳥がすいすいと

池に水は強い酸性で魚などは生息していないらしい。
この近くには温泉が湧いているので、湧き水の中にも鉱物の成分が混ざっているのだろう。
温泉の成分が混じっていると、水の色はグリーンやブルーに変化する。
水面がひときわ景色を反射しやすいのも、それと関係あるのだろうか。

水鳥はそんな魚のいない水面を優雅に泳いでいる。

揺らぐ水面

こちらは水面が穏やかになる瞬間をカメラを持って待っているのに、
水鳥たちは容赦なく水面に波紋を広げていってしまう。
魚もいないのに、なぜここに降り立っているのだろうか…

少しふもとの池も素敵

御斜鹿池から少し下ったところにも別のため池があった。
名前はわからないが、これもなかなか絵になる池である。
信州の高原にはこんな美しい池がたくさんあるのだろう。
いつか、こんなところで優雅に暮らしてみたいものだ。


後で調べてみると、御斜鹿池は東山魁夷の絵画のモチーフになったり、
液晶TVのCMにも使われたりしていたようだ。
そんな場所を見つけて訪れてしまう私も、目の付けどころがシャープでしょ!


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飛沫と戯れる ~高森不動滝~
- 2012/09/16(Sun) -
下栗の里を後にすると、急に天気が崩れてきた。
さらに南アルプスの奥へと向かい、
しらびそ高原という標高2000m近くの展望のよい場所に
いったのだが、
大雨とガスで景色も何も見えない状態。

やむなく下山するも、今年も多いゲリラ豪雨にさらされて、
ほとんど車からでられない状態に。

とりあえず飯田市の市街地にでて、遅めの食事をとりながら
どうするべきか思案。

これだけ雨が降っていれば、滝の水もさぞかし増水して
見応えのあるものになっていることだろう。
ある程度整備されている滝なら、さほど危険もないだろう・・・
ということで、高森町の不動滝へ向かうことにした。


誰もいない建物

少々細い道を通り、運転も気を遣ったが、
ちょうど雨も上がりだし、無事に高森不動滝の駐車場に到着。
こんな日に滝鑑賞なんて物好きの人はいないだろうと思っていたら、
駐車場には先着1台。
しっかりした駐車場で、それなりの観光地になっているのだろう、
滝へと進む道の途中には立派な売店の建物があった。
しかし、営業している気配はなく、
大雨で逃げ出したかのように誰もおらず扉は閉ざされていた。

激しい飛沫が見える

売店を越えると滝はもうすぐだ。
前方に飛沫が舞っているのが見える。
爆発しているかのように豪快に水を巻き上げて、
あたりが靄にかかった用になっているのがわかる。

飛沫が凄い

あまり下調べなしに来ていたのだが、
大きな期待を持っていなかった分、予想を裏切るほどの立派な滝だ。
落差50m、幅10m。確かにそれだけの規模がある。

巨大な岩壁

少し離れて鑑賞するが、50mほど離れているここまで
水飛沫が飛んでくる。
雨はやんでいるが、傘を持ってきて正解だった。
傘でカメラを守ってやらないと、水で壊れてしまいそうだ。

見上げるほどの大滝で、上段は千畳敷と呼ばれる大岩盤になっている。

スローで

先客も帰ってしまって一人だけになったので、
少しカメラで遊んでみる。

まずはスロー気味にして撮影。
元々の滝が水量も増えて豪快な滝なので、
なかなか繊細な写真にはなってくれないが、
三脚もない状態で滝の巻き起こす風と水飛沫の中で、
傘を差しながらこれだけ撮れればよい方だろう。

飛沫を楽しむ

逆に高速シャッターで飛沫を楽しむ方が正解だろう。
大量の水が岩盤で砕け散っていく様子の方が迫力がある。

もう少し近くに寄りたいところだが、
ゆっくり撮影しようと思えばこの位置が限界になる。
しかしここまで来たのだから、濡れるのを覚悟して、
進んでみないわけにはいかない。

傘を横に差して、台風中継のような暴風雨の中を
滝壺の手前まで進んで行く。


飛沫を浴びる

飛沫でほとんど顔を上げられない。
カメラは連写モードにして、適当に撮影する。
レンズが濡れきるまでが勝負だ。
何度かレンズを拭きながら、
画面を確認しないままの撮影を繰り返した後、退避する。
水量の多い滝に遭遇したときによくやるヒット&アウェイ作戦だ。
そうして何とか撮影した写真がこれ。
靄がかかってはっきりしない写真だが、
水の勢いはわかってもらえるだろうか。

飛沫と戯れているので、真夏でもまったく暑さを感じない。
それより増水した水量の滝の近くにいると、
飲み込まれそうで肝を冷やしてしまう。

水と一緒に崩れた岩でも流れてきたら怖いので、
早々に退散することにした。

これにて1泊2日の南信州遠征終了。




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空島 ~下栗の里~
- 2012/09/15(Sat) -
天空の里


標高1000m。
南アルプスの険しい山々の頂近くに下栗の里という集落がある。
太陽が足下から昇ると表現されるこの里は、
まさに天空の里というべき場所である。

市街地からはかなり離れた場所にある。
あえて人里からかくれるためにこの地に集落を開いたのだろうか。

長野県の飯田市の東にそびえる南アルプスの山嶺を目指して車を走らせる。
矢筈トンネルという長いトンネルを越えて、上村地区へ入る。
ここでもすでに秘境の里という場所だが、
目指す下栗の里はさらに細い道を登っていかなければならない。

畑に囲まれた集落

細い道くて曲がりくねった登り道を進み、
時折、観光客らしい対向車と幅寄せぎりぎりですれ違いながら、
ようやく集落に到着した。

山の斜面を無理やり切り開いて作られた家屋と畑。
のどかな村である。

小さな家が立ち並ぶ

村のほとんどは畑で、それに隣接するように家屋が建っている。
日本の地方に行くとどこにでもあるような古い建屋だが、
この立地条件に普通の家が建っていることを考えると、
驚かされてしまう。

ビオトープ

下栗の里の一番上に観光客用の大きな駐車場もあり、
食事処や土産屋もある。
どうも宿泊施設もあるようだ。

散策路も作られており、その先にはこのようなビオトープもあった。

反対側には南アルプス

ビオトープの先には南アルプスの山々が見える場所もあるが、
この日は残念ながら雲がかかってしまって、
全容を見ることはできなかった。

その先も自然道が続いているが、
どうも展望台とは逆方向なので道が整備されていない。
草木に覆われてしまって、藪漕ぎで進んでいかなければならない状態に
なっていた。

まあ、こちらは私としてもメインではないので、
引き返して、下栗の里が見渡せるビューポイントに向かうことにする。

ビューポイントへ

駐車場から少し車道を歩いて、ビューポイントへの入り口へ到着。
ここから約20分の山道を歩くことになる。


村人達が大事に作った道

杉林の斜面に作られた道を進んでいく。
この道は村の人たちが自分達の手で造って行ったらしい。
その村人達の力があったからこそ、
冒頭の写真が簡単に撮れ、観光客があつまる場所になったのだろう。


木々間から

ビューポイントに到着。
やはりここは観光客やカメラマンであふれている。

少し手前から私も撮影開始。
木々の間から下栗の里が見える。

天空で暮らす人たち

なぜ人はこんな不便な山の上で暮らすのだろう。
その理由は言葉では表せないが、自分もここで住んでみたいと思う衝動があるのは
間違いない。

空に浮かぶ島

下栗の里は飛行機のパイロットが航空中に見つけて、
ここに泊りに着たらしい。
天空に浮かぶ島にも見えるこの場所は、
パイロット達にとっての空島だったのかもしれない。




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輝くブルー ~阿寺渓谷~
- 2012/09/08(Sat) -
神秘のブルー

神秘的なブルーに輝く淵。
長野県大桑村阿寺渓谷は6kmにわたる美しい淵が連続する渓谷で、
特筆すべきはそのブルーに輝く水の色である。
底まではっきり見える透明度の高い水は、
太陽に光を浴びて青白く輝いて見える。

渓谷の横には道路が並走しているので、
車でポイントまで進んで、駐車スペースに車を停めて
見に行くというパターンになる。
シーズンになると川遊びを楽しむ家族連れで賑わうので、
細い道路は対向車に要注意だ。


犬帰りの渕

阿寺渓谷入り口から3km程進んだ所にある犬帰りの淵。
太陽の光が川底を照らす光景に息を飲む。

樽ヶ沢の滝

そしてしばらく進むと広い駐車スペースがあり、
底から散策路が伸びている。
その散策路の少し手前の橋から見える樽ヶ沢の滝。

神秘の川で泳ぐ子供

散策路に続く吊橋から川を見下ろすと、
子供達が川遊びを楽しんでいる。
水の色が美しすぎて、妖精でも泳いでいるような雰囲気だ。

水際まで降りてみた

水際まで降りて行くと、水の色はブルーから森の木々の色を落としたグリーンへと変わる。
光の加減で水の色が変わるというのは、
元々の水の色が何色にも染まっていない所以だろうか。
静かで、いつまででもここにいたい場所である。

六段の滝

小さな滝も支流から流れ込んでおり、
これは六段の滝。
神秘的な渓谷にはあまり似合わないせわしない流れかもしれない。


散策路からいったん車に戻り、さらに奥へと進む。
一番奥にはキャンプ場があるのだが、
その手前にも美しいポイントがある。
看板がひっそり立っているだけなので見落としそうだが、
ぜひ見ておきたい場所が、次の熊ヶ淵だ。

輝くブルー

最初見たときに川が青く光っているかと思った。
手前が木々で暗く、川は日光が差し込んで明るいからそう見えるのだろうが、
ブルーの宝石が溶け出して流れているように思えてしまう。

熊ヶ淵

近づいてみても引き込まれるようなブルーの淵。
それなりの深さがありそうだが、
透明度の高い水で底まで曇りなく見渡すことができる。

阿寺渓谷の上流には、集落もなく、砂防ダムすらないらしい。
それが川の美しさを生み出しているとのことだが、
人の手が入らないとこれほどまでに自然は美しいのかと思うと、
複雑な気分になってくる。

願わくば上流のキャンプ場もこの渓谷の美しさを守るべく、
ゴミなどのマナーはしっかり守ってもらいたいものだ。


牛ヶ淵

最後の淵である牛ヶ淵。
ここは日陰になっているので深いグリーンの色。
色が濃い分、流れ込む滝の白が良く映えて輝いていた。




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深くて碧い川 ~柿其渓谷~
- 2012/08/25(Sat) -
柿其渓谷は長野県南木曽にある美しい渓谷だ。
とくに水の美しい渓谷と聞いていたので、
人里離れて、自然に囲まれた秘境なんだろうと
勝手な想像をしていたのだが…


秘境じゃない

だがここは秘境じゃない…
周りは自然に囲まれているが、
河原では子供達の歓声であふれている。
美しい水を求めて家族連れやカップルがいたるところに…


清流

その中をカメラをぶら下げて進んでいくのは気が引けたが、
川沿いの遊歩道を進んで、奥にある牛ヶ滝まで行くことにする。

人が多いとは行っても、渓谷の水はとても美しく、
子供達が水遊びしたい気持ちは充分にわかる。


不思議な色の淵

特に黒渕と呼ばれるこの場所の水はとても神秘的だ。
エメラルドグリーンの水でありながら、
底まで見通せる透明度の高い水。
息を飲む様な美しさだ。

この水を求めて子供達が集まってきて、
隣の岩場からはどんどんこの黒渕の美しい水の中に
飛び込んでいく。

子供達だけでなく、美しい女性でも飛び込んで欲しい神秘的な渕なのだが…


V字渓谷


黒渕を越えると両側の岩壁が迫ってきて、
V字型の渓谷になってくる。
さすがにここまで来ると川に降りられないので、
泳いでいる人はいない。

そしてこの奥にあるのが、牛ヶ滝

奥に待ち受ける牛ヶ滝

人を寄せ付けない深い谷底に豪快に水が落ちている。
秘境感抜群の滝だ。

滝壺最高

この滝壺がまた美しい。
このあたりの水はどうも温泉の成分でも入っているのだろうか。
独特の碧さがあり、深さがあるとその碧さが際立ってくる。


柿其渓谷はこの上流も続いていて、いくつかの滝がかかっているらしいのだが、
少々時間がかかって次の目的地に行けなくなってしまうので、
きりの良いこの辺で引き返すことにする。



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