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激しすぎる打たせ水 ~新滝~
- 2018/06/17(Sun) -
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続いては新滝
清滝のすぐ近くに落ちていて、
王滝村を代表する滝行の滝の一つ。
こちらもアクセスは楽で、駐車場からしっかりとした遊歩道を
少し歩けばたどり着きます。

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入口には新滝参道の看板。
参道の名前の通り、この滝も王滝村では神聖な場所とされており、
御嶽山に上る前には必ずここで身を清めていたという。

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渓流沿いの道を進む。
日も暮れかけていて今日の滝巡りもこの滝で最後になりそうだ。
時折ゲリラ豪雨に遭遇したこの日の不安定な天候のおかげで、
水量もいくばくかは増えているようだ。
薄暗くなってくる山中で響く激しい流れの音は少々不気味ではある。

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しばらく歩くと滝が見えてきた。
木々の間に現れる白い帯。
手前には小屋が見える。
滝行用の脱衣場だろうか。

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近づくとやはりそうだ。
しかし、看板に滝つぼでの「つり」はお止めくださいの文字が。
こんな滝壺で釣りをする人がいるのか!?
なんか、昔行った植魚の滝の滝壺で釣りをする人がいたのを思い出した。

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小屋の横から滝の下に抜けると、
頭上から大量の水が降り注いでくる。
空中に飛び出した水が塊になって隕石のように落下してくるようだ。

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落下した水は激しく地面にたたきつけられる。
水量が増えているとはいえ、この下での滝行は殺人行為だ。
いつもの水量は分からないが、この激しすぎる打たせ水で修行するなんて、
どれだけ厳しい鍛錬なんだろう。

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滝の裏側は洞窟状になっており裏見も可能な滝になっている。
全国にいくつも裏見の滝が存在するが、
たいてい滝裏に祠が作られたりしている。
この新滝も例に漏れず立派な祠が建てられていた。

しかし、こういう後ろで爆音を響かせる滝があるシチュエーションでは、
落ち着いて参拝する気にはなれないのだが・・・

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振り返ると完璧なまでの裏見の滝
晴れた空から激しいゲリラ豪雨。
落差は30メートル。お手軽滝なのでさほど期待していたわけではないが、
滝の形、水量、シチュエーションとすべて完璧な素晴らしい滝だ。
御嶽山周辺の滝巡りの大トリとして申し分ない。

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激しすぎる打たせ水は、聖なる水の槍となって地面に突き刺さる。
空中を飛んでいる時間が長いので、落ちる前に水が砕けてしまい
滝壺ができにくい滝なんだろう。
その分、直下まで歩いて行けるので、滝行に適した滝とは言える・・・

いや、待てよ・・・
どっちにしろ釣りができる滝壺ないじゃん。


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清めの行場 ~清滝~
- 2018/05/26(Sat) -
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王滝村というのはどこに行っても何かしら神聖な雰囲気を持っている。
御嶽山を死後の魂の安住の地とする御嶽信仰の村で、
至る所に鳥居が建てられ、様々な自然が御神体として崇められている。

清滝も行場として神聖な地になっているのだろう、
写真を撮るのははばかれたが、ここを訪れたときも
白装束の数人の女性が清滝に向けてお経を唱えていた。

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清滝は道路からすぐの場所にあるのだが、
メインの滝見道は崩落により立ち入り禁止。
その代わりに臨時の遊歩道が隣に設置されていた。

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こういう滝見道が崩落してもなかなか復旧できないものだが、
王滝村にとって清滝はやはり大切な存在なんだろう。
メインの道の復旧に時間がかかると見るや、別ルートをすぐに整備してしまったようだ。

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階段をまっすぐ登っていくと、赤い滝が見えてきた。
清滝へ到着である。
滝巡りとしては少々味気ないが、時間も夕方になっていたので
早く到着するのはありがたい。

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緑の切れ目から見えるレースのカーテンのように見える滝姿。
神秘のヴェールのようにやさしく水が落ちている。
滝壺はなく、どうも人工的な足場が作られている。
隣に小屋があるので、ここは滝行の場なのだろう。

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清滝は落差約30メートル。
いくら優しい流れとは言えこれだけの滝に打たれるとなると
かなりの衝撃だろう。

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訪れた日は前日も雨が降ったりで水量が増えている方かもしれない。
水が落ちてくる場所は、激しいゲリラ豪雨のように水が打ち付け、
地面に落ちた水も跳ね上がっている。
下に入ると息もし辛い状態になるだろう。

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滝巡りはしても滝行には縁はないが、
見ているだけで心が清められるような、素晴らしい滝であることは間違いない。

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御嶽山の太古の森 ~油木美林~
- 2018/04/08(Sun) -
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御嶽山へ上るルートはいくつかあるが、
木曽町から登るルートの麓付近に油木美林と呼ばれる原生林が広がる一帯がある。
そこにかかる「こもれびの滝」と「不易の滝」を巡るのが今回の目的。
さすがにここから御嶽山へ行くほどの実力はない。

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最初は心地よい木漏れ日の中の森林ウォーキング。
遊歩道も整備されていて、快適に歩くことができる。

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しかし、しばらく進むとそこは原生林の世界。
原生林と言えば響きはよいが、実際は多種多様な樹木に雑多に覆われ、
鬱蒼とした森林地帯。
整備されていない森は、心地よいというよりは人を拒むような薄暗さがある。
御嶽山の噴火や地震などの影響だろう、
遊歩道に大きな岩がごろんと転がっている。

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こもれびの滝まではそう時間はかからない。
川の流れが見えてきて、奥に水しぶきを上げて落ちる小さな滝。
滝の部分だけ光が差し込み、これがまさしくこもれびの滝の所以だろう。
天気が良ければ光芒でも差し込みそうだが、
あいにくこのタイミングで曇り空になってしまった。

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遊歩道から外れ、川の横を滝方向に進んでみる。
滝は2段になっていてそれぞれ小さな滝壺を持っているようだ。
黒い岩肌に白いしぶきが映える。
また覆いかぶさるような緑も水しぶきを浴びてより濃く緑に色づいている。

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再び遊歩道に戻って上流へ向かって歩く。
ちょうどこもれびの滝の横を通っていくのだが、
上から見下ろすと滝壺の水が恐ろしいほどの濃いブルー。
やはり御嶽山の山麓だけあって、火山の成分も混ざっているのだろう。

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油木美林を歩いていると様々なところから水が流れてきて、
清々しいエネルギーを感じる場所。
至る所に沢があり、周りの湿度が高いため、
苔が発達していて、緑に映える景色がとても美しい。

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苔むした岩は日本庭園を思い浮かばせるのだが、
周りの景色は倒れて朽ちた木々にそれを乗り越えて育つ新しい木々。
まさに原生林の混沌とした世界が広がる。

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火山の噴火と地震の後に訪れているので、
まだあまり復旧作業が入っていないのだろう。
原生林は太古の森の姿を取り戻すかのように、
遊歩道を飲み込んでいく。
古びた木々は容赦なく朽ちて倒れ、大雨時の濁流時に
川を流されていく。
そんな容赦ない自然の景色が広がってきたころ、
奥に不易の滝の姿を見ることができた。

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観光滝とは一味違う、原生林の中を滴り落ちる滝。
倒れる木々に新しく芽吹く緑。
自然の新陳代謝のなかに落ちる不易の滝

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不易という名は、太古より容姿を変えぬという意味から名づけられたのだが、
幾多の生死を繰り返しながら変わらずに存在しつづける、
そんな生命力のある滝のように見えた。

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滝は見事な崖からまっすぐ下に落ちる直瀑なのだが、
特徴的なのはその下半分部分。
滝の流れよりはるかに広い幅から水が染み出るように滴っている。

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かなりの量の水が伏流しているのだろう。
滝の途中から湧き水になってどんどんあふれ出している。
水があるために滝の岸壁に緑の草が生えてきたのだろうか。
華厳の滝のミニチュア版とも思える。

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今回の油木美林の散策はこの不易の滝まで。
御嶽山の裾野に広がる太古の森で出会った素晴らしい滝。
そこは自然の生命力を十二分に感じられる場所だった。



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街道の名勝 ~唐沢の滝~
- 2018/03/21(Wed) -
遠くからでもわかる

濁河温泉付近の滝巡りの後、下呂温泉への長く細い道を行くのが億劫で、
御嶽山の北側をぐるっと回って開田高原方面へ抜けることにした。
こちらはほぼ二車線道路で運転も楽ちん。
高度感のある快走路を抜けて、木曽の唐沢の滝へたどり着くことができた。

滝へ向かう道

案内板によると元々は落差135メートルの滝だったが、
上流に道路を作ったため、現在は100メートルの滝になったという。
なかなか大きな滝で、手軽に訪れることができるので、
観光客がふらっとやってくることも多い。
この日も滝へ向かう道に普段着の2人組みが滝見を終えて戻ってくるところだった。
滝へは5分もあればたどり着くが、
遊歩道というより登山道というような道なので、
それなりの靴を履いて行った方がよいと思う。

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さて、ほどなく滝に近づいて、木々の間から水の流れが大きく見えてきた。
少々木々に囲まれて視界は悪いがなかなかの迫力。

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道は滝の正面を横切るように続いている。
正面に出ると撮影に精を出すおじいさん。
どうあがいても写真に入ってしまうので、仕方なしに大きさ比較に使わせてもらう。
うーん、100メートルか?
どう見てもせいぜい50メートルぐらいにしか見えない。

全景

もう少し近づいてみる。
だが、近づけば近づくほど滝はだんだん小さく見えてくる。
こりゃ遠望が一番迫力があったかもしれない。

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おじいさんの前を失礼して、少しだけ直下から見上げてみるが、
今度は緑に阻まれて視界が悪い。
なんとも撮影の難しい滝だ・・・。

ここはかつて飛騨街道の通り道で、唐沢の滝は名勝の一つとして数えられていたが、
街道沿いというのが災いしたのだろうか、
上流を道路に切り取られて小さくなってしまった。
落差100メートルというのもまたざっくりとした標記で、
100メートルぐらいあるような大きな滝と言うような表現なのだろうか。

良い滝なんだが、ちょっと過大評価されすぎかなと・・・。




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流木たちの終着地 ~材木滝~
- 2018/02/25(Sun) -
高原の空

濁河温泉街から少し下ってわき道に入ったところにあるスポーツレクリエーションセンター。
標高1700m地点にあるため、陸上などの高地トレーニングとして使われる場所である。
で、私はアスリートを横目に滝巡り。

入口の看板

スポーツレクリエーションセンターの入り口近くに、遊歩道がある。
材木滝と呼ばれる濁河川支流にかかる滝へと降りる場所だ。
施設の周りは高原という感じで、川や滝のイメージはないのだが、
ひとたび森に踏み込めば幾筋もの川が流れ、御嶽山の溶岩流が
大小さまざまな滝を作り出している。
下呂市の小坂と呼ばれるこの一帯は、日本一たくさん滝がある場所ともいわれているのだ。

ウサギがお出迎え

遊歩道を歩くとさっそくウサギがお出迎え。
こちらの姿を見てすぐに逃げ去ってしまった。
やはり人口の施設が近くにあるとはいえ、森の中は自然の領域。
熊の出没も確認される地域であり、ウサギを見て熊鈴もあわてて準備することにする。

少々荒れた道

遊歩道は少々荒れている。
進む道上にも蜘蛛の巣が沢山張られていて、
途中で棒切れを拾って蜘蛛の巣を払いながら進まなければならない。
蜘蛛の巣があるということはあまり人が訪れていないのだろう、
遊歩道は整備されているものの、人に踏み固められていない分、
草などが生えだしてきている。

ここから下り

看板から材木滝までは約1kmといったところだが、後半は川まで降りていくので、
ほとんどが下り坂になる。
それなりに急斜面の部分もあるので、なかなか体力を使う。
標高が高く夏でも気温は低いが、折り返しの登りで汗だくになってしまった。

ようやく見えてきた

最後の300mはずっと下り坂で少々厳しい道だったが、
ようやく見下ろす先に滝が見えてきた。

緑の中の白いしぶき

もう少し降りると滝の姿がはっきり見えてくる。
道は材木滝のちょうど横に降りてくる道で、川より先に滝が見えてくる感じだ。
なかなか豪快に落ちる滝で、水飛沫しか見えない。

温泉湧出地

滝のすぐ手前には不思議な苔に覆われた場所がある。
そして近づくとほんのり漂う硫黄の匂い。
どうもここから温泉が湧きだしているようなのだ。
温泉を見ながら滝見というほど湧いてはいないが、
温泉成分がこの硫黄の岩を作り出したのだろうか。
ここだけ明らかに岩の質が違う。

水飛沫

温泉湧出地を横目に進む。
最後は鎖のかかった急坂で足場が悪いので慎重に川まで降りると、
目の前には豪快に落ちる滝。
水飛沫が激しく正面に回り込めないので、
横から隠れながら撮影。
滝の向こう側にも温泉が湧いてきているような、
色の変わっている部分がある。
仙人滝、緋の滝もそうだが、このあたり一帯は至る所から温泉が湧いているのだろう。
やはり御嶽山の火山のパワーを感じざるを得ない。

材木の残骸

滝壺のすぐ下流には流木の残骸が積み重なっている。
滝から叩き落された流木がここへ溜まっているのだろうか。
この流木から材木滝という名前がつけられたのかもしれない。

ほとばしる滝

頑張って正面に回り込むが、ほとばしる水飛沫によってあっという間にずぶ濡れになってしまう。
支流とはいえそこそこの川幅がある川が突然滝になって落ちているのだ。
まさに火山によってできた滝で、川が突然溶岩流によってせき止められてできたのだろう。
年月をかけて岩を削った感じはなく、溶岩が冷え固まったゴツゴツした岩の上を
水が暴れながら落ちている、そんな感じだ。

信仰の対象となっている御嶽山
その山を登ることなく、エネルギーを感じる。
その自然の偉大さを感じる滝巡りとなった。



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